パムッカレの石灰棚
朝食後、有名スポットのパムッカレの石灰棚へ向かった。泊まったホテルは石灰棚から近いので朝早くに向かうことができた。バスから眺めていると、突然雪山のような一角が目に飛び込んでくる。


パムッカレはヒエラポリス遺跡の近くにあり、ヒエラポリス遺跡は昔治療目的の温泉場として賑わったそうだ。パムッカレにもお湯が流れていて足をつけて歩くことができる。これが楽しかった!お湯の温度はぬるま湯程度(冷たいところもある)で、足湯という感じではないのだが、絶景を目の前に歩くのは良いアクティビティだった。それに朝早かったので、空気が澄んでいたのと人が少なかったのが良かった。水量は日によるみたいで、訪れた日は比較的多かったようだ。
コンヤへ向かうが…トラブル発生
パムッカレを見た後はバスで長距離移動となる。かつてトルコ(セルジューク朝時代)の首都であり、現在7番目の大きい都市というコンヤに向かう。途中、昼食を取っていたところ、乗っているバスが修理が必要とのアナウンスが…結局コンヤまでは代車で向かうことになり、2時間くらい遅延した。

代車を待つ間、詫びチャイが配布された。チャイはトルコでよく飲まれており、1日に何回も飲む人が多いという。チャイは煮出した茶をそのまま飲むのではなく、3分の1茶:3分の2お湯の割合で薄める。お湯でうすめないと渋くてあまり美味しくない。私は普段紅茶を飲むときは砂糖を入れないのだが、チャイは砂糖をたっぷり入れた方が圧倒的に美味しい。朝食会場や高速道路のサービスエリア等にチャイは置いてあるので、この旅行中何度も飲むことになった。チャイのほか、トルコはトルココーヒーが有名。飲んでみたが酸味と苦手が強く、味が薄めで個人的にはイマイチだった。
ようやくコンヤへ
代車にてコンヤのメヴラーナ博物館へ向かう。ここはメヴレヴィー教団の始祖ルーミーの霊廟兼博物。メヴレヴィー教団は独特の格好でくるくる回る旋舞が有名で、こちらをモチーフにした絵画やお土産商品をたびたび見かけた。
遅延したこともあり博物館は少ししか見れなかったが、豪華絢爛な霊廟と多様なコーラン写本が展示されていたのが良かった。メヴラーナ博物館は、神学校、モスクもあったがそこを見学する時間がなかったのは残念だった。


コンヤから離れカッパドキアへ移動
今晩のホテルはカッパドキアにあり、コンヤからさらにバスに乗って移動する。途中元のバスが直ったようで乗り換えた。


夕暮れコンヤの街並みをバスで眺めていたが大変興味深かった。昔首都だったという繋がりで京都と姉妹都市になっているそう。日本庭園も見かけた。あまり高層ビルはなく地方都市という街並みだろうか。郊外に出ても一軒家はほぼ見かけず同じような見た目の集合住宅が並んでいた。トルコは大理石の生産で有名だそうで、大理石やその石灰の保管倉庫のような場所を見かけた。排気ガスなのか土ぼこりなのか分からないが若干空気が曇っている。
トルコは1923年に共和制国家設立し、オスマン帝国から現在のトルコ共和国へとなった。そこで一気に近代化が進んだが、先進国とまでは行かなかったのは、他の国との関係や外圧があるとガイドさんの話から知った。北には黒海、そしてウクライナとロシア、西はヨーロッパ諸国、東は中東諸国、南にはアフリカ大陸、トルコは重要な土地にありそして舵取りが難しい土地にあると実感した。これから現在の首都アンカラやイスタンブールを訪れることになるが、この日見たコンヤの街並みは印象的だった。夕方なのもあり、ノスタルジーな気分になりながらコンヤを離れた。