トルコ旅行⑥そろそろご飯に飽きてきた編

こめたべ
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公開:2025/10/29

⑤の続き

この日の夜もカッパドキアに滞在した。このツアーはカッパドキアに2連泊する。日程的に折り返しに入っており、体調を崩しやすい時期だ。カイマクル地下都市でパニックになったり、移動疲れや睡眠不足だったりとにかく疲れていた。

この日は夕ご飯も少し手をつける程度で大半を残して、9時ごろにはベッドに入った…のだが、泊まったホテルには屋上にバーがあり、そこで演奏しているバンドミュージックが大音量で聴こえてくる…

ジャンルはよく分からないがアラビア音楽なのだろうか。ゆっくりとした曲調ならまだしもバリバリのバンドで、耳栓をしてもドラムやベースの音が響く。しかも泊まっているホテルはローカルな洞窟ホテルだ。石造りだから余計に響くし、防音もされていないと思う。11時になってようやく止んだ。

この時ほど日本に家に帰りたい…と強く思ったことはなかった。朝5時半にはまたアザーンが流れるので、トルコの人たちの睡眠時間どうなってる?

そろそろご飯に飽きてきた

トルコの料理はとても美味しいのだが、基本的にハーブ入りのサラダ(オリーブオイルをかけるのみ)、野菜が煮込まれたスープ(固形物なし)、香辛料が使われている焼くか煮るかした肉(牛肉or鶏肉)、激甘なデザートという構成で、カッパドキア滞在中あたりの日本食ロスが酷かった。

上のようなトマトやナスと煮込まれた肉が、朝食を除いて3連続(昼→夜→昼)で出てきたときはマジでどうしよう…と思った。もうまたこれか…という感じで写真を撮ることもしていなかった。

重ねてだが、トルコの料理はとても美味しい。野菜もふんだんに使われていてヘルシーだし、米もいい香りがする。しかしツアーで周るのが内陸が中心ということもあり、イスタンブールを除き全く魚料理が出なかった。やっぱり同じ味なのがきついのか…出汁の味や生魚、麺類が恋しくてしょうがなかった。

そんな中朝食は幸せでした。卵料理とチャイがあるから!どこの国でもゆで卵の味は変わらないから助かる。

ラクダ岩、土産物屋

この日はカッパドキアの有名フォトスポット、ラクダ岩から観光はスタートした。

形がまさにラクダ。ちなみに真横に回ると薄っぺらかったです。カッパドキアの奇岩は自然からできたものだから、雨風で崩れるものもあるそう。もしかしたら数年後には形が変わってしまう岩と景色もあるかもしれない。

そのあとはツアー名物、土産物屋巡りだ。まずはトルコ石(ターコイズ)のお店に向かう。こちらは少し楽しみにしていた。気に入ったものがあったら買おうと思っていた。シンプルなシルバーブレスレットが欲しかったが、アンティーク調なデザインが多かったのと、プラチナがメインで惹かれるものはなかった。

しかも昨日絨毯屋で買い物してるから、購買意欲が尽きている。このお店はトルコ石の他にズルタナイトを扱っていて、トルコ石と比べてめちゃくちゃ価格が高かった。ツアー客のひとりが言っていたが、70万円の指輪が勝手に値切ってくれて最終的に40万円になったそうだ(買わなかったが)トルコの価格設定どうなってるんだよ。

次は陶器屋。絵柄の細かさが見事です。全て手で描かれている。壁掛け用の陶器が割とリーズナブルで迷ったが、絨毯と合わせたらあまりにも部屋がトルコすぎると思いやめた。あとヒッタイト柄(写真左下)がかなり気になったが、他の柄と比べ高額なのと、あまり商品のバリエーションが豊富ではなかったので結局買わず。柄が手書きではなくプリントされた鍋敷きが安かったので思い出にそれを買った。

赤い河のほとりで

土産物屋めぐりのあとは昼食をとり、クズル・ウルマック(赤い河)のほとりまで歩いて行った。

漫画の『天は赤い河のほとり』の赤い河はこの川のこと。原作は読んだことはないのだが、宝塚で舞台化されていて、来る前に見なおせばよかったなと思った。

現在いるアバノスという町は陶器で有名で、それはクズル・ウルマックから赤土が採れるからだ。川は赤くなかった。川付近は公園になっていて、気持ちがよいところだった。吊り橋を渡るとMADOという有名なトルコアイス屋がありそこで休憩。ここでは例のパフォーマンスはなかった。トルコアイスはランの根が使われており、とてもまったりした口触りだ。

トルコアイスは伸びるというイメージだが、現地のアイスは全伸びない。というのも日本で売られてるのはランの根が使われていないので、全く別物とのことだった。

いざアンカラへ

カッパドキアでの観光を終え、アンカラに向かう。アンカラはトルコの現在の首都だ。アンカラはなんだか東京みたいな感じだった。窓から見えるのはザ都会の風景。

でもこの建物には驚いた。エアコンの室外機ってこんな感じに付けていいんですか。

コジャテペ・モスク

夕方、アンカラにあるコジャテペ・モスクへ向かう。1987年に完成した最新のモスクで、2019年までアンカラ最大だったそう。このツアーでモスクに入るのはここが初めてだった。モスクに入るには女性はスカーフで髪を隠さなくてはならない。男女ともに露出が多い服もNG。

息を呑むほど美しかった。イスラム教は偶像崇拝を禁止しているので、内部は細やかな模様でびっしりと飾られている。夕方の礼拝前に入ったので、人はあまりおらず静かだった。祈りの場所として開かれた空間。この場所にこれてよかった。

1階部分は男性が礼拝するための場所で、女性は2階にある別の場所で礼拝するそうだ。ガイドさんが言うには、女性は宝だから大切に護らなければならない、とのことだった。先進国からの目線で見ると、女性差別的な側面が強いイスラム教だが、実際はどうなんだろう。ここで暮らす女性でそう思っていない人もたくさんいるのではないか。

先進国の考えが、必ずしも全員にとって幸福になるとは限らないのではと思った。何が差別になるのかもその場所や文化、時代によって大きく変わる。もちろんガイドさん1人の話を聞いて、ひと部分を見ただけだけど。

モスクを出るとちょうど日没時間になり、礼拝を告げるアザーンが流れてました。

スーパーマーケットへ

旅行で現地スーパーに行くの楽しいよね。今回ではスーパーに行くチャンスが、アンカラとイスタンブールの2回あった。職場へのお土産としてバラマキお菓子を買いたいが、観光で周るお店にはちょうどいいものがなかった。事前にリサーチの上、個包装のチョコレート菓子を大量購入。同じツアー客も事前に同じ商品に狙いを定めていたらしく、同様の商品を買っていた。

ガイドさんが笑い話で言っていたが、スーパーの店員さんに、日本ではチョコレートが禁止されているのか?と聞かれたことがあるらしい。そのくらい日本人観光者はチョコレートを大量購入し、棚を空っぽにするらしい。他に個包装のお菓子が全然ないからみんな買うよね。