小さなちりめんご飯を電子レンジで温め、自分の部屋に持ってきて蓋を開ける。その白い湯気に乗ってくる日本の香りが、しあわせを運んでくれる。今食べてるのはちりめん山椒。山椒の香りが口いっぱいに広がって、なんて素敵な国に生まれたのだろうかと思う。
経済成長はしないし、イノベーションは生まれないし、他者に寛容ではない。でも、それでも、こんなに豊かで優しい文化を、長らく守ってきたその暖かさは絶対に消えないと思うんだ。
昔から代々繋がるこの優しさに包まれる食と、そんな文化を大切にする人々の温かな連帯を、これからは覗いてみたい。その連帯に、自分も少し仲間入りできたような気がするから。
美味しいって、いいね。
2023/2/14 (English BのMockを終えた日の夜にちりめんご飯を食べながら)