Meta Quest 3 を発売日に買って以来、ほぼ音ゲー専用端末と化している。主に試したゲームはビートセイバーとピストルウィップとシンセライダーズの3種類で、いろいろあって最近は王道のビートセイバーに落ち着いた。
ピストルウィップはゲームをしている感は一番強いものの視点移動が激しくすぐに酔う。シンセライダーズは運動をしている感は一番強く一時期よくプレイしていたが、収録曲やカスタム曲が少なくて飽きてしまった。あとシンセライダーズは激しすぎてめっちゃ汗をかくので、プレイ後にシャワーを浴びねばならないのが煩わしい。そういうわけでここのところはほぼほぼビートセイバーしかプレイしていない。
ビートセイバーは飛来するキューブをライトセイバーで切断する没入型の音ゲーで、視点移動はほぼなく腕より先の動きで大半の操作が完結する。足音をたてることがないので子供が昼寝している間にプレイできるし、それほど激しい運動ではないので、「頭ではわかってるのに身体が追いつかない」みたいな、老いをダイレクトに突きつけられることが少なくてよい。また物体を切る感覚が振動で伝わってくることで、身体を動かす気持ちよさとはまた別のストレス解消要因も備わっている。物を壊すのは快感だ。
にも関わらず最近までハマりきれなかった理由として、プレイの際に微妙に頭を使うストレスがあった。飛来するキューブは基本的に上下左右のいずれか一方向からしか切断できない。それによって、
事前に身体を特定の状態にもっておいて、
特定の方向から振る(切断する)
という、ひとつのアクションごとに予備動作が必要になる。音ゲーにおけるこの予備動作の感覚に強い苦手意識があり、自分の場合そのゲームにハマれるかどうかはここを無意識で行うことができるかに大きく依存する。
最近はわりと頭を使わずに身体が勝手に動くようになり、たのしさがよくわかってきた、気がする。頭を使わないことで物理的にも感覚的にもゲームに没入することができ、フロー状態を感じることも増えた、気がする。フローに入るには適切な難易度設定、すなわち絶妙な課題曲を定めることが重要で、難しすぎるとストレスだし、簡単すぎると退屈になる。その微調整においてビートセイバーには曲のスピードを変えるオプションがあり、これがとてもよい。
好きで、越えたい譜面をスローモードで練習し、ノーマルモードでクリアし、ハイスピードモードで爽快感をもってぶった斬る(かつ、次のレベルへのステップアップにもなる)という段階的な楽しみ方ができるのが最高だ。スローモードで動きを身体におぼえさせ、ノーマルモードで無意識で切れるようになり、ハイスピードモードで爽快感を感じると脳汁がドバドバに出る。有志が作っているカスタム曲が大量にあり、あらゆるジャンルからプレイ曲を選べるので選曲にも困らない。こうしてなめらかに上達を感じられる点が、たのしさを生み出している最大のポイントだと思う。
いまの個人的課題曲はAdoの阿修羅ちゃん。
もともと好きな曲だし、超良譜面で永遠にプレイしてしまう。脳汁が止まらない。