インスタにあげた内容だけれど、いろんな人に読んでほしいので、こちらにもあげる。
山崎ナオコーラの『かわいい夫』を夢中で読んでいる。
そこで、容姿について書かれた文章があった。
作家はデビューしたとき、「ブスが作家になるな」というような誹謗中傷を受けたという。
以前も別の女性作家が、デビューしたときに容姿についてばかり注目され、辛かったと語っていたのを思い出した。
私は人の容姿をどうこういうことはとても下品だと思う。
私も、とくに思春期のころは容姿について悪く言われて、落ち込んだことがあった。
弟が、とても綺麗な顔をしていたので、親戚にも友達にも比較されていた。私の平凡で、ぼんやりした顔立ちを馬鹿にされた。
でも、私は自分の顔が好きだ。とくに理由はないのだけれど、このパーツが全体的に目立たない顔が私の個性だと思う。
それに、もう私というかたちを私自身が掴んでいるという感覚があるので、今では、人にどうこう言われても自分の価値は変わらないと思っている。
ただ、とくに若い人に、容姿を貶めるようなことを言う人間を軽蔑している。
自我が確立していない時期に、自分のことを貶められてしまうのは、精神的にとても辛いことだからだ。
面白い本を書く人を、そんな私の軽蔑する人間たちに潰してほしくないと思った。