岡山が舞台。表町や図書館など知っている場所がスクリーンに写っているのは新鮮。電車の座席のカラーリングに激しいノスタルジーを感じるなど。さすが晴れの国、トーンが明るくて眩しいくらいの映像美。雨のシーンも天気雨なので晴れている。
恋をしている女性がキラキラして見える体質の西条。とあるきっかけで出会った東雲さんに一目惚れし、幼なじみの北代を介して「恋の定義を決める」ために交換日記を始める。次第に周囲も巻き込みながら恋とは何か追い求めていく。
北代、絶対西条のこと好きじゃん〜と思ったら案の定。
ちょうど今日見終えた『化物語』の羽川翼を彷彿とさせる。
好きな相手の恋を応援する・関係のサポートをする。好きな感情に蓋をして、別の誰かに恋する相手への献身を行うことは苦しい。
きっと東雲さんより北代と付き合う方が楽しくて幸せになれるのになーと視聴者としては思う。渓流釣り一緒にしてくれる女子なんてそうそういないって〜!でもそうはいかないところに恋愛の難しさが詰まっている。理論ではなく感情でしかなし得ないものが恋なのかもしれない。人間が行動するうえで感情に重きを置くものが恋?
宿木さんも恋愛の仕方に難があり、恋人がいる男性を奪う悪癖を持っているが本人もそんな性格を辞めたいと悩んでいる。宿木さんは感情で恋をせず、人の彼氏が良く見えてしまい打算で行動している。みんなと違う角度で恋愛にアプローチしているキャラクターとして、作中になくてはならないキャラクターかも。
女子高生の大洲さんは同じ高校の女子の先輩に好意(憧景)を抱いている。恋愛の形が様々で良かった。
恋の定義、きちんと考えたことはなかった。おそらく誰もがうっすらとした好意を追い求めた結果、好きという結論に至っているのではないか。
恋は楽しい、苦しい、理不尽、悲しい、嬉しい、全ての感情が詰め込まれている。