推し活経済 新しいマーケティングのかたちを読んだので、気になった箇所をピックアップ
彼らはコンテンツや応援する対象から受け取った幸せの感情を「推し(応援する対象)へと還元させたい」という思いを持って行動に移す「行動力のある応援者」であり、長期的にポジティブな影響を与えてくれる存在である。それは、彼らは単なる消費者という枠を超え、推しの活動をサポートし、さらなる価値を生み出そうとする情熱を意味する。
推し活をする人たちはただ好きっていうので終わりではなく、そこから還元まで考えてくれているって考えると自分たちのビジネスを推してもらえるようにする事の重要性ってかなり高いなって思う
行動と熱狂度が高いため、様々な予定を調整し「推しのための時間」を自らつくる。「推し」の活動を応援するために節約や転職などを行い資金の確保をすることもあり、時として自ら「推し」をアピールするコンテンツをつくって世の中に発信することもある。
人々にとって余裕がある時、応援できる時に応援する。
推し活をしている人とファンの違いだが、今まで何と無くでしか理解できていなかったがこの本の中で言語化されていてすごく腑に落ちた
法的には NGでありながらアニサブ動画を作り続けた人々、アニメのコミュニティをつくり愛を語り続けた人々、公式グッズが手に入れられないならと自分でグッズを作り SNSでシェアした人々。正式な方法がないならと自分たちで日本アニメに対する「好き」を突き詰めていった人々による「熱狂的な行動姿勢」が、正規でのアニメ視聴環境を整わせていったといえる。
海外の動画サイトであるクランチロールのエピソード。
熱狂的な姿勢が大きな動きに繋がったことが書いてある箇所だが、個人的にはこういう所に新しいビジネスチャンスが眠っていると思うと興味深いなあと思いながら読んでた
人々にとって推す対象である「コア」の要素がいかに「応援したい!」と思える存在であるか。そして、人々の中に芽生えた「好き」の気持ちの増大や継続を促すために、コアの周りで行われる施策・活動を指す「サテライト」が充実しているか。この二つの要素を顧客が行ったり来たりできる環境が整っているか、ということが重要である。
自分たちのことを知って好きになってもらって終わりでは無く、そこから好きという気持ちを継続して持ってもらうための様々な施策をしていく必要がある
自分のビジネスでもそこまで考えていかないと。
(1)一生懸命で誠実
全力になることを怖がらず、素直に一生懸命に、関わる人々に愛を持って(誠実性を持って)行動することが、人々の「支えたい」という奉仕心を刺激し、人々の「応援したい」という感情に繋がっていく。
(2)ブレない芯もしくは世界観を持っている
つまり、「他と違うことを恐れず」その個性をどんな場面でも貫く一貫性を持つことで、「応援したい」という感情を刺激するだけでなく、「応援し続けたい」「より人々や世間に知ってもらいたい」と、人々の応援行動を大きくしていくことに繋がっていく。
(3)完璧ではないこと
情報が多い今、見える部分を変に取り繕って綺麗で完璧であるよりも、できないところ、苦労しているところ、上手くいかないところを人々に積極的にシェアすることで、人々の中にある「支えたい」という気持ちを刺激するほうが、人々の「応援したい」という感情に繋がっていくといえる。
ユーザが応援したいと思えるコアに必要な要素はこの3つらしい
これは読んでてすごい納得感があった。
確かに一生懸命活動している人は応援したいって思うし、ちゃんと個性を持っていると他と違うっていうことで推しポイントになるし、完璧じゃなくて少し上手くできないこともあるくらいの方が推したいなって思うよなあ
表面上完璧よりも少し人間味があった方が親しみやすくて良い
運営側は、対象を通じて「自分は一つのコミュニティに所属している」と人々に感じさせられるような企画づくりや、「同じ好きで繋がる仲間がいる」と感じさせるファン同士の交流の場をつくることで、「好き」だけにとどまらない「コミュニティの繋がり」という新たな価値を作り出すことが重要であるといえるだろう。それこそが、より長期的で行動力の高いサポートをしてくれる存在「推してくれる人」を作り出す重要なポイントである。
好きな人同士が繋がるコミュニティ作りも大切なんだなあ
確かに自分と同じものを好きな人と繋がれる場所があるって嬉しいよなあ
こういう好きという気持ちをアウトプットする場があると熱も冷めにくい気がするし!
ファンマーケティングは、「ビジネス」と「人々」の繋がりをつくる。一方で「推しマーケティング」は、ビジネスに集まった「人」と「人」の繋がりを大きくさせ、集団として、コミュニティとしての強さを持ってビジネスに関わってくれるのだ
確かに何かを推している人達って結構SNSとかでも自分の推しについて発信したりしているから、広報の一部になっていそう。
あと熱量があるからこそ、色々な意見をくれるから作る側としてはありがたいよなあ
「応援したい、使いたい」と感じさせるための簡単かつ、一番忘れてはならないことこそ「消費者や関係者と丁寧に関わる」ことであるといえるだろう。
本の中でSNSのコメントなどに丁寧に返信するっていう話が書いてあったけど、確かに推しから返信来たらめっちゃ嬉しいしより好きになるなあ
またコメントしよって気にもなるし!
こういう事の積み重ねがやっぱり大事なんだなと改めて感じた。
情報のリーチを考えるうえで一番重要であるのは、あなたの商品やサービスを「どのような価値観を持ったコミュニティにアプローチするのか」である。
どうしてもターゲットユーザを探す際に幅広く探してしまいがちだけど、ある程度どのコミュニティにアプローチするのか絞った方が届けたいユーザにとって自分のことっていう感情が芽生えて、より刺さりやすくなるのかな
「コミュニティメンバー誰もが発言、提案できる仕組みづくり」は、彼らの自発的な行動をサポートする機能として働く。「好きな人」が集まっている場において、一人一人の「こんなことをしてみたい!」の提案、「こんなことをしてみた!」の共有ができることで、人々の行動のハードルが下がり、運営者がいなくとも常に人々によって新しい情報が生まれる場所へとコミュニティが変化していくのである。これは、「推しへの愛が冷める状況」によくある「供給が少ない」というリスクを軽減できるともいえるのだ。
確かに供給が少ない問題は付き纏ってくるよなあ、、、こちら側から供給できる量もどうしても限界があるし。そんな時にユーザ同士で盛り上がって新しい情報が生まれてくれればその辺はある程度改善されそう。
よくあるファンアートとかもこの一部なのかな?
あとこんなことをしてみたいっていう意見が拾えるのも大きいなって個人的には思う。そこからアイディアをもらえることもあると思うし。
人々がサテライトのコンテンツを見て、中心のコアへと入ってきた時に「思っていたのと違う」と感じさせてはいけない。「期待どおり」もしくは「思っていた以上」の満足感を与えさせなければならない。さもなくば、人々がビジネスに対して「愛着」を築き上げる前に、ビジネスに対する興味を失ってしまうだろう。
誠実にユーザのことを考えて満足感を与える必要がある。
最初の段階で躓いてしまったらそれ以上愛着を持ってくれることは中々無いだろうし。
慎重すぎて無難なのになる必要はないけど、ちゃんとユーザの期待に応えられるようなクオリティにはしておかないと。
ここで思った以上の印象を与えられるとかなり印象良いし、一気に推してくれる存在へとなれるチャンスもあると思う。
自分から熱狂的に行動してくれる「推してくれる人」という存在を意識するうえでは、ユーザー自身がビジネスをつくる輪の中にいることを感じられることが重要である。そういう意味で「 UGC」を意識したコンテンツの制作は、ビジネスにおける「関係人口 =ビジネスに私が関わっているという意識を少しでも持っている人の数」を増やしていくことに繋がるのだ。
ユーザが自分たちでコンテンツを作りやすい環境を提供するのも大事だなって思う。
全員が絵を描いたり映像を作ったりっていうのは難しいと思うから、そこのハードルをこちらから下げてあげることで、誰でもコンテンツを作れるようになり、より多くの人がビジネスに関わっているという意識を持てるようになるんじゃないかな。
まとめ
今回この本を読んでみて、自分の中でふわっとしていた推し活というものが明確になった。
また、自分たちのビジネスの推しを作る上で気にかけるべきことがわかりやすく書かれていて、すぐにでも実践をしていきたいと思った。
まずは誠実にユーザに向き合って推しになってもらい、そこからコミュニティなどを作りユーザ同士でも盛り上がれる場を作ったり周辺コンテンツを提供することでユーザの推しへの愛というものを冷めないように維持していく、この流れを意識しながら自分たちのビジネスの推しを少しでも増やしていければと思う。