東京都美術館「印象派 モネからアメリカへ」

koume
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 東京都美術館でやっている印象派展に行ってきた。上野恩賜公園は、桜がまだ全然咲いていないにも関わらず、すごい人出と出店の数でにぎやかだった。この印象派展も会期が4月7日までのこともあり、平日にも関わらずなかなかに盛況の様子だった。

 今回は、主にアメリカのウスター美術館のコレクションを中心に、ヨーロッパやアメリカの印象派の絵が集結していた。印象派の絵は風景画が多かったり色彩が美しいので、穏やかな気持ちで見られる。個人的に特に面白かったのは、ウスター美術館がモネの絵2点を購入する際の画商との手紙や電報のやりとり。1点は買うけど2点目は理事会を説得するからちょっと待っておくれとか、2点目も購入の承認出たけど支払期日遅らせてとか。リアルな舞台裏を見ることが出来た。

 ウスター美術館のモネの睡蓮は、その色がとっても美しくて見入ってしまった。ブルーのようなグレーのようなグリーンのような紫のような、複雑な色が自然の色とはまた違うと思うんだけどとにかく美しい。いままで国内外いくつかの美術館でモネの睡蓮を見たけれど、ウスター美術館の睡蓮が一番好きだった。

 美術館に行くたびに思い出すのが、中学生のころの美術のテストが絵画の絵を見て画家の名前を書くという完全なる暗記問題が多くて、当時は文句を言いながら暗記していたこと。これが大人になってもいろんな絵画や画家の名前を憶えていて、美術館でそれに遭遇すると、あの時のテスト役に立ってるなと感じる。大人になって実感していることの1つだ。子供のうちは好きか嫌いかもわからないことがたくさんあるけど、とりあえず触れるというのは長い目で見るといいことかもなあと思う私の中の事例の一つとなっている。

@koume
新しく買ったキーボードでむやみに文字を入力したい欲求を満たすために書いています。