フィギュアスケートって、多分わたしが思っている以上に過酷で残酷でうつくしい。
来月からアニメが放送される『メダリスト』、3年くらい前に電子で2巻まで読んで、アカンこれ紙で読むべきだわ巻数出るの待と……と思ってたらアニメ化まで行ってしまって、売れちゃって買えなくなる前にと慌てて買いました(最近講談社作品でよくあったので)。今月入ってから退勤後の楽しみにしてちょっとずつ読んでいたのですがやっぱり面白くて、我が審美眼今日も狂い無し……と自画自賛してるところです。リア友にも正確だと言われているので自分の審美眼だけは信じています。別名良作発掘センサー。
上記公式サイトで一話が読めます。下記は主題歌PV。
わたしは『少女』という存在に一種の憧れのような、敬愛のようなものを抱いていて、人間が出せる『一瞬の美』を一番魅せてくれるのは『少女』だと思ってるんですが(考え方の違いできゅうべえとは殺し合います)、そういうキラキラも絶望から這い上がる時のドロドロも詰まっていてとても胸が高まります。泥臭さを煌びやかさで隠し、嫉妬と愛と憧れで生きている『少女』、なんて素晴らしいいきものなのだろう……。
5巻からがはちゃめちゃに面白いんですけど、アニメはこの面白さの前で1クール終わってしまうだろうから悔しい……情熱と狂気を内に宿してる少女たち素晴らしいよ〜〜〜〜。
わたしは主人公のライバルポジションである光が好きなのですけど、『光(ひかる)』という名前が元々すごく好きで(『り』じゃなくて『る』)、その名前に獣性の合わせ技されて必然的に大好きになってしまったのですけど、静かに冷たくおそろしい美少女で、8巻は鳥肌ものでした……。いのりに自分と同じところまで来てほしい気持ちが強いのも、夜鷹を喰い殺す勢いで吸収していく姿も、狂気という他なくて、この少女の内側にある黒いものにゾクゾクします。
まるで遅効性の毒のように、彼女のことを考える時間が増えていって、とても魅入られました。陸で生きられなかった夜鷹が、自分を養分に光を育てているところもものすごく惹かれていて、上手く言語化できないのですけど、この氷の上でしか生きられない孤独で孤高で美しい獣二匹、刹那的でどきどきします。
いや、夜鷹、めちゃくちゃ性格が悪いのですけど……たぶん本人自分の性格が悪いこと自覚してないんじゃないかな……。司とどうなっていくのか楽しみです。ストーリー的にも、腐女子的にも……。
わたしは腐女子ですが少女も大好きなのです。いのりと光、見守っていきたい……。女の子はお砂糖とスパイスと素敵な何かで出来ているので。