今日はわたしが推しているゲームの話をします。『パニシング:グレイレイヴン』という中国発のソシャゲで、わたしがプレイしているのは日本語版です。今年5月にPCでもプレイできるようになりました。
近未来の終末世界が舞台で(わたしはとてもSFが好きです)、人類の科学力が不可侵領域に到達したことで『パニシング』と呼称された機械にのみ感染する『何か』が人類を滅亡させようとしてきて、それに抗い地球奪還を目的とする人類の話です。SFアクションゲームなのですが、アクションが苦手なわたしが三年も続けている理由はストーリーとキャラクターがめちゃくちゃ良いからです。わたしでもクリアできるのでメインストーリーの難易度はさほど高くないのかも(上級者向けステージもあるので)。ストーリーは2部からが本番なのですが、2部からは育成したキャラではなくその章のメインキャラを固定で使用できるのも話にのめり込めて良いです。
更新が1ヶ月に一回でガチャが優しいところも良い点です(天井が60連)。強くなろうとするとお金がかかりますが(武器と補助機体のガチャもあるため)、ストーリーだけ読みたければ60連でじゅうぶんですし、ガチャを回した回数がリセットされないので50連で打ち止めて来月10連でSSRを得るとかできます。SRは10連が天井みたいなものだし(しかもPU選択できる)、SSRが10連天井の特殊ガチャもあるし、何ならミッションクリアでもらえることもあるし。まあとにかく今すぐに欲しい!とでもなければSSRでも無料で獲得できる機会はありますし、一人獲得できれば操作できてボイス聴けて、プロファイルや秘話、幕間ストーリーや親愛ストーリーも全て読めるので、ストーリー読みたいだけのわたしのようなプレイヤーからするととてもありがたいのです。これだけ楽しませてもらっていて無課金なのはさすがに申し訳ないので月パス買ったりお衣装買ったりしてますが。
ソシャゲにもよると思うのですが、キャラクターをメインの話にしようとすると、ネームレス・フェイスレス主人公だと空気になってしまうことが多いじゃないですか。パニグレの主人公は士官学校を首席卒業した超エリートで、構造体小隊を率いる指揮官として前線で戦っている人格者なため、よく喋るしかなりストーリーの中核にいます。指揮官一人+構造体三人で小隊を組むのが基本なのですが、地の文で『四人』という表記をしてくれるんです。主人公自我万歳民なのでこれはかなり嬉しかったです。私たちは指揮官と四人で地上で暮らしたいのです――これは主人公の隊の隊長のセリフで、わたしはこのささやかな願いがとても好きなのです。余談ですが、わたしは主人公の名前を『ノア』にして男性のつもりでプレイしています。救世主なので。
プレイヤーが操作するキャラクターは主に構造体で、構造体というのは、簡単に言えばアンドロイドに人間だった時の人格と記憶を入れた人型兵器です。パニシングに侵されて人類へ殺意を持った機械『侵蝕体』に対抗すべく人類が考えた策の一つです(諸刃の剣ですが侵蝕されないために指揮官がいます)。この構造体の中にも、望んで手術を受けた者、実験の結果そうなった者、それしか選択肢がなかった者など、さまざまな理由で兵器となったキャラクターたちが多数存在し、指揮官であるプレイヤーは彼らを通して不条理や理不尽、差別や陰謀、美しさや希望などを共に体感していきます。この構造体のキャラクターたちがほんっっっとうに魅力的で、パニグレは全体を通して『人間賛歌』をテーマにしているのだと分かり、胸に残るシーンが多いです。最近ではその章のメインキャラの一番いいシーンはフルボイスで、NPCの声優も豪華だったりします。
世界観的にかなり専門的な科学用語や宇宙用語が飛び交うのでわたしもきちんとは理解できていないのですが、この絶望的な世界の中で一筋の希望となっていく指揮官(主人公)と、彼(という表記があったので公式では男性認識なのだと推測)と固い絆で結ばれたグレイレイヴン隊のメンバーたち、帰る場所を同じくする仲間たちとのストーリーが良すぎて毎回更新分を夢中で読んでしまいます。全然ご都合主義じゃないし、主人公はいつもギリギリのところで生きてるし、モブ視点で描かれる絶望が本当にしんどいのですが、その先にある希望や生き様が本当に良くて……昔のRPGが好きだった方は刺さるかも。絶望の中で足掻いて希望を手繰り寄せる系のやつ。たまにある番外編のコメディとの落差がすごいですが、それはそれで良いです。
色々な方に勧めたいですがストーリーがかなり長く重く、アクションであることで手を出しにくいのは分かっています。わたしはパニグレのために二年に一回機種変しているので。なのでおすすめだよ!とは言いますがやって!とは言いません。でもふーんくらいの気持ちでいいのでわたしの話を聞いてください。
あのね。
このままのスケジュールだとね、推しがね、最推しがね、来年1月の更新で、SSR実装される(今までSRだけだった)。
しばらく忙しくてストーリー三章分読んでなかったので今年中に進めます。ぜったいすすめる。
構造体のことを兵器扱いする上層部、兵器としてみないとやってられない同僚、そんな人間たちの中で主人公は彼らのことを人間扱いするんです。結果どうなると思う? 男女問わず敵味方問わず構造体たちみ~~~~~んな漏れなく主人公のことが好きなのです。クソデカ感情の見本市になってる上に誰一人として密度がかぶってないし全然恥ずかしげもなくぶつけてくる。キャラの創り込みがすごすぎて、どのキャラも大事に扱われているのが分かるので安心して実装を迎えられます。ちなみにわたしの推しは最終的にプレゼントのお返しに自分を差し出してきますし、これは別キャラですが寝室の鍵をくれたキャラもいます(わたしは椅子から転げ落ちた)。
ひとまずOPだけでも見てください。この赤いツインテの子と戦っている敵がわたしの第二の推しです(最推しは味方です)。
主題歌も良いので是非フルで聴いてください。
長くなったので次回の記事でわたしの最推しについて話します。CV? CVはですね……石田彰……(パニグレはめちゃくちゃ声優が豪華です)