あたたかいよ、土曜日

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昨日テニプリコラボカフェに行ってきました。カフェスタンドだけどもコラボカフェなるものに行くのは人生で初。オタクとして成長を感じます。ムキムキ。

カフェには友人と一緒に行きました。仕事終わりでクタクタの筈なのに付き合ってくれる友人のやさしさには五臓六腑が震えます。

ゲームセンターに着いたら真っ直ぐカフェのあるフロアに向かいました。ここに来るまで脳内で①UFOキャッチャーで橘さんのアクスタを勝ち取る→②不動峰ドリンクをしばく→③あわよくばコースターも勝ち取ってハッピーエンド、というイメトレを繰り返しメンタル強化。つよいぞ。そしていざアクスタのある機体を探すのですが、

無い。

無い。

ぼっちちゃんのぬい可愛いねぇ。

無い。

ど〜こにも無い。プリンスオブテニスがど〜こにも存在して無い。初っ端から計画がバキボキです。日付を間違えてしまったのかと思ったのですがそんなことはありませんでした。ではもう既にすかんぴんにされてしまった後に私はノコノコ来てしまったのか。強化してたメンタルはすぐに塗装が剥がれ落ち、赤ちゃんが触っても大丈夫なほどのやわらか素材に。敗北…!

だけどその後カフェスタンドの店員さんに聞いたら「商品はあるんですけどまだ機体に配置してないんです」とのこと。いやはや早とちり。それを聞いた時はほっとしました。そうだよ、カフェってほっとするとこなんだよ。ほっ。

張り切って来たもののまだ配置されてないのなら仕方ないのでそのままドリンクを選ぼうとしたのですが、店員さんが「今からしますか?」と。

え!!

できんのですか!!!

出来ま〜す(くぅあ〜)

ありがたいことにアクスタを引っ張り出してもらうことに。戦える。私は戦える。友人にはよかったねぇの目を向けられました。よかった!

勝ったも同然のタマで目的の機体に行ったら、

ゑ〜〜〜

こ、これ〜〜?

私は友人に何度も知らない、私はこの人を知らない、戦えないと伝えました。戦意喪失。いや、実際には知っている。つぶつぶの紐と景品が繋がっていてそれをバーで押し落とすやつなのは知っている。だけど今までの人生で私はこの機体にわざと知らないフリをして関わってきませんでした。その理由は単純に難しそうだから。

だって普通のUFOキャッチャーよりアームと景品の設置面が極限に狭められているし、何より紐。何この紐。紐の中でも難しい紐じゃん。紐〜。

紐のプレッシャーによって視界がブラックアウトしていく中、連絡を受けたであろう店員さんが到着しました。

「橘桔平さんの方ですか?」

何故だろう。日常の中で人の口から橘さんの名前を聞くのがこんなにも心地良いなんて。自分の声で発音するより橘さんの名前がネイティブに聞こえる。おかげで少し元気になりましたが同時に店員さんの登場によって本番が始まってしまう強迫観念に駆られ高血圧でぶっ倒れそうでした。ですがここは腹を括り、アクスタをオーダー。やったらぁ。

「あっ、桔平さん2枚持ってきましょうか。たくさんあるので用意できますよ」

ほう。

店員さん。

今、橘さんを桔平さんって。

やったらぁ〜!(気持ちいい〜)

元気いっぱい、やる気いっぱい、不安いっぱいの中で始まった橘さん勝ち取り戦。後方支援には友人がいます。でっけぇや。早速お金を溶かして友人に見守られながら挑みに掛かります。

チャリチャリ。

すかすか。

チャリチャリ。

すかすか。

うーん無理だ。無理無理。絶対無理。やっぱりめちゃくちゃ難しい。やったことある方なら分かって頂けると思うんですけど思ってるよりも100倍難しくないですか?UFOキャッチャーってこんな繊細でした?こんな神経ジリジリになるものなんですか?こんなので私たちはお互いを理解し合えるんですか?

一応プレイする前に店員さんにコツを聞いたら「とにかく紐にアームを通すことです!」とアドバイス頂きました。しかし、それが出来るのはロボットだけだと思います。私は残念ながらロボットではありません。ここには鉄ではなく肉しかありません。肉100%。即座諦めモードになった私を友人が見るに耐えたのかチェンジを要求してきました。やめなさい。ここは人にとって地獄よ。

チャリ。

ぐぐっ。

ロボットか?

なんとアームが紐を通し橘さんが一段下がりました。その後友人は慎重にアームを見ながら続け様に紐を下げていき、橘さんがどんどんダイブトウ下界する気配をみせていきます。一方私は両替ジャリンジャリン。お母さん、お父さん、私やったるかんね。

あと少しの所になると私たちは入れ替わり、友人にアドバイスを受けながらプレイすること数回。私もロボットの擬態が出来るようになり、そしてついに橘さんを勝ち取ることが出来ました。人の知恵が人を救った瞬間です。(友人がほぼしました)

友人に心の底の隙間から感謝をぶちかまし、るんるんの気分でカフェスタンドにリターン。先ほど対応してくれた店員さんと再び顔を合わせると労りのお言葉を頂きました。やさしいなぁ。人はこんなにもあっだけぇ。

祝杯にはもちろん不動峰ドリンクをオーダー。テニプリを知らない友人は青学ドリンクをオーダーしてました。いいね、最高に。その際貰ったコースターは柳さんとジャッカルさん。コースターもあったかい人だ。バーニング。

ふっふー。

前方橘さんと後方ぼけぼけ橘さん。すてきな2ショット。アクスタを持って何かと記念撮影するのも人生初だったのでうまく撮るのに相当時間掛かりました。時間帯が夜もあってお客さんが私たちしかおらずもたもた撮影しても大丈夫でした。よかった。友人はリョーマさんパネルの前で青学ドリンクを手際良く撮影してインスタのストーリーにアップしてました。この間数秒。感心しかない。

不動峰ドリンクはコーラにゼリーっぽいのが入ってました。ふにゃしゅわ。おいしい。そして今日から私はコーラ党です。よろしゅう。

ふと友人の姿を探すと友人はレジの前にいました。縮地法。そして再びドリンクをオーダーしていて、ちょっとあなた、また勝手なことを。私に気を遣って橘さんのコースターを出そうとしてくれている友人。ありがとう。本当にありがとう。でもこれ以上善人にならないで。置いてかないで。一生学生気分でいようよ。

貰ったコースターはというと

怖いなぁ。

友人はよかったねぇの目。いやいや、あんさんこれは飽きまへん。私にはこんなえげつねぇもん貰う資格ありません。

やったやったやったやったやったやったありがとありがとありがとありがとわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわー

↑実際はこうでした。欲深く、汚く、甘い汁を啜る人間が喋っている。ちなみに友人が追加したのは四天宝寺ドリンクでした。いいね、スペシャルに。

今度友人には何かプレゼントしようと思います。ラブを一緒にしたためてね。

何だか昨日の登場人物はビックリするぐらいいい人しか出てきませんでした。日常アニメだ。ここ最近人のやさしさに滅法弱くて色々大変になるけど感謝感謝。でもまた再放送してほしい。やさしさに包まれたいから。

あったかい土曜日。あと実際に昨日は暑かったし飲み屋もテラス席が開放されていてやたら細長い飲みにくそうなグラスに入ったビールを会社員らしき人がグビグビ飲んでいて爽快でした。クールだ。