先日仕事でこちらのコワーキングスペースにお邪魔した
猫がいる空間で仕事ができるのが売りで、そのとおり、ワーキングスペース内には猫が6匹ほど常駐していた
その中でも、僕が入ると真っ先に駆け寄ってきた一匹があった
他の猫は大体年齢が3〜4歳の猫が多かったと記憶しているが、その猫はなんともう十六歳の高齢猫だった
それでも他の猫がのんびりと日向やWiFiルーターの上で温まっているのとは対照的に、その猫だけはセカセカとお客さんの周りを動き回ってかまって欲しそうに鳴いていた
途中、ボランティアで食事を運んでくれる人が来たのだが、その人の帰り際、その猫だけがボランティアさんの後ろ姿を最後まで見送っていた
こんなの最高齢の猫がすることなのか、もっと若手がやればいいじゃないか、と人間の僕は思ってしまったのだけど、当の本人(猫)は全然気にするそぶりがない
それもそのはずで猫は人間と違って年齢なんて気にしていないのだ
自分は何歳だからこれをしなきゃいけないとか、何歳だからこれをしちゃいけないとかは人間の社会が決めた規範であって、そもそも年齢という概念自体、自然界には存在しないものだ
普段動物と共にいる人なら当たり前のことなのかもしれないが、都会生活に慣れすぎた僕にとってはそのことがなんだかとても新鮮なことに思えたのだった