4月15日に第一子が産まれた
3102gの元気な女の子だ
立ち会い出産を希望していたため、産まれたその瞬間を目にすることができた
これまでの妻の頑張りを側で見てきたのもあって、助産師さんの手に抱き抱えられながら出てきた瞬間は思わず感極まってしまった
最近は涙が目からではなく鼻から出るようになってきたことに少し自分の身体の変化を感じる
それだけでも十分すぎる幸福なのだが、出産を終えた妻が産後の処置を受けている間、幸運にも自分は宝物のような時間を得た
妻も医療スタッフもまだその後の処置が残っているとのことで、別室で生まれたての赤ちゃんと自分だけの2人きりの時間を手に入れたのだ
体感30分ほどだったと思う
赤ちゃんも何が何やらといった感じできょとんとしており、自分もまさか産まれたてのこの瞬間を独占できるとは全く予想してなかったので、心の準備が全くできておらずきょとんとしていた
男の自分が抱っこしたらすぐ泣いてしまうかと思って、抱っこしながら体を左右に揺らしてみたり、自分が思いつく限りのあやし行動をしてみたのだが、不思議なことに赤ちゃんは10分経っても一向に泣く気配が見えない
代わりに何をしていたのかと言われれば、蛍光灯の光が眩しいのかタオルに隠れるような仕草をしてみたり、指とタオルを交互にチュパチュパと吸ってみたり、手持ち無沙汰になると自分の方をじっと見つめて何かを観察するような顔をしてみたり、自分にとってその姿はまさに天使そのものだった
赤ちゃんといえば泣くもの、そう思っていた自分にとってはやや衝撃を受けた出来事であった
後から助産師さんに聞いたところでは、新生児であっても生後1〜2時間ほどは泣かずにじっとしていることが多いらしい
我々の赤ちゃんも産まれて2時間も経つとだんだんその魔法が解けてきて、一向に見つからないおっぱいに腹を立てたのか(ごめんよ)、しっかりと赤ちゃんらしく泣き叫ぶようになった
そんなこんなでこれから大変な子育てが始まるという実感もありつつ、棚からぼたもちのように自分に与えられた宝物のような時間を思い出しては幸福に浸っている