スフィア基準と現状との折り合いを考える

自主防災組織にいるので、避難所設営を意識することが、たまにある。先日も訓練をした。

そのたびに考えるのは、「スフィア基準」と現状との折り合いについて。避難所内で確保できる、一人あたりの面積や、トイレの設置割合など、スフィアハンドブックにあるような人道的配慮が、現状できそうに無い。

それだけでなく、推奨される別のガイドライン(自治体が発行している避難所設営ハンドブックや感染症対策ガイドラインなど)を満たすことも難しい。

一次避難所にあたる公民館で仮に一人に対して 2m^2を用意したとする。車椅子通路で幅 800mm を目安に確保したら、その碁盤の目の中で過ごせる世帯数・人数は少ない。そもそも 2m^2 がスフィア基準に照らして、狭過ぎる。

簡易トイレも、男性:女性で 1:2~3 は必要だと思うが、実際にはそれだけしっかり用意することは困難だ。居住スペース、洗濯・干すスペースを分けることも難しい。ただ、しっかり分けておかないと、女性が性被害に遭う危険が高くなる(性被害の防止の件は日本の防災手引きには記載が少ないが、スフィアハンドブックにはかなりしっかり記載が有る)。

現状に即して、何がどこまでできるのか、難しい。

@ksdshu11
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