サントラ:ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』(2021)の話

元プロ野球選手の伊藤智弘(高速スライダーを投げていたヤクルトの投手と一字違い)が、バッティングセンターに訪れた悩みを抱えている女性たちに、野球に例えた話をすることで解決へと導く様子を描いたドラマ。

Prime Video でも観ることができる(2024/1/31現在)。

このドラマには、実際のプロ野球選手が登場する(「おっさんの妄想世界」という設定になっている)。この妄想世界で流れる曲が、結構いい。

2曲目の The Legend Is Here - Main Title - 、3曲目の Life Is Baseball、21曲目の You Like Baseball? はよく聴くが、不思議とドラマを見返したくなる。

七回(このドラマでは各回のことをイニングと同じように表現している)の山本昌の話(引き際)、八回の古田敦也の話(チームリーダー)は、とても良い。板谷由夏と山本昌が話すシーンは、もはや演技じゃない。

『自分が中心にいなくてもやれることって、あると思うんです。自分のために、仲間のために、会社のために。そういう風に自分で変わっていこうと私は思いましたね』という山本昌の言葉、『本当に「たまたま」か?この局面でやらなきゃならないことが全然できてない』『責任の範囲が狭いねぇ』という古田の言葉を、忘れてはならないと思っている。

このドラマは、エンディングがとても良くて(クリープハイプ『こんなに悲しいのに腹が鳴る』)、最後まで観てしまう。

こんなに悲しいのに腹が鳴る、どんなに苦しくても腹が減る。

@ksdshu11
今日もぼんやり楽しくやってます。書いてあることは、ポエムです。