これまで個人で書く技術ブログは、主に「自分用の備忘録」として書いていた(ノイズになるため過去の記事はほとんど削除してしまったけど)。
個人のメモが偶然誰かの役にも立つ、というのが技術ブログの貴重な価値だったけど、AIが日常的に使えるようになった今、その役割は急速に失われつつあると思う。
書く動機がなくなった理由として、何かまとめておきたい情報があれば、AIに依頼してリポジトリ内にMarkdownで残しておけばいい。次回作業時に自分で読み返す必要すらなく、AIがその情報を読み取って勝手に作業を進めてくれるからだ。
見る動機もなくなった。AIが公式ドキュメントをベースに回答してくれるから、それで十分だ。
そのため今後は、ソフトウェアの設定手順やエラーの解消方法、バグの回避策といった内容が技術ブログに載ることは減っていくと思う。(やってみた系は鮮度命で残ると思うけど)
代わって中心となるのは、AI駆動を前提とした開発手法や組織論、あるいはアーキテクチャ選定における責任担保や説明責任といった、より上位レイヤーの話題になっていくと思う。
これは「Stack Overflowを見る必要がなくなった」と言われているのと同じ現象で、日本語の個人技術ブログも同じ状況だと思う。
ただ、日本語圏で働くエンジニアとしては、見知らぬ先人たちが残してくれた個人ブログに何度も支えられてきたエンジニア人生だったため、この状況には少し寂しさも覚える。 めちゃくちゃニッチなエラーの解決策を書いてくれた先人たちには感謝してもしきれないが、その感謝を直接伝える機会はなかったな…と、少ししんみりしてしまった。