浅草の「梅と星」で開催している食いしんぼの広場で岡根谷実里さんと渥美まいこさんのトークを聞きに行く。岡根谷さんと言えば『世界の食卓から社会が見える』がとても面白かったのが記憶に新しい。単なる世界の家庭料理のレシピ紹介にあらず、その背景や歴史、これから起こりえることなど示唆に富んだ内容になっていてとても興味深い内容だった。もちろん各料理をとても美味しそうでもある。
トークを聞いていて感じたのは「おいしい」とはなにか。それは「味」だけにあらず。そういうことを考える機会に巡り会えたのはとても良い経験だったと思う。日本の文化で育った身としては「おいしい」=「味」や「好み」に行きがちだが、そういった1人称的な見方ではない視野を広げた「おいしい」について考えていかないといけない。
さらになんと現地には最近読んだ『おいしい食の流行史』の著者である阿古真理さんもいらしてお話を聞くことができた。とても面白い方で積んである『日本外食全史』も早く読まねばと思う。運が良かった。
残念ながらお店の方での買い物は時間的に間に合わなかったので、別の機会にまた訪れたい。