『組織衰退のメカニズム』を読む

kei tanahashi
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支配的なCEOの存在

これについては一貫してダメという主張と認識。この「支配的CEO」はとても難しい存在で、もし仮に身近にいるとしたらその会社を離れた方が自身の為だと思われる。昨今の日本では昔よりも転職はしやすいと思うのでより沿う感じる。

さらに「歴史の過剰活用」がプラスされるとなおさらたちが悪い。スタートアップとかではなさそうだが、それなりに歴史のある一族経営な企業だと陥りそうである。

興味深いのは歴史を「成功の歴史」と「失敗の歴史」に分けて、それぞれを過剰に活用することが良くないという点。『失敗の科学』などで失敗から学ぶことの大切さは実感しているが、そこに落とし穴がある。

高すぎる目標と実力との乖離

これは会社だけではく個人に落とし込んでも同じだと思われる。 人の場合は個人レベルで気がつく必要があるが、企業で考えると総合力というものをCEOは理解しておかなければならない。この総合力を見誤ると陥ってしまう。

組織学習が衰退を招く

非常に興味深かったのは、組織が学習をすることで衰退の道を辿っていってしまうという点。

学習というとプラス効果がある活動のイメージがあるが、そのイメージを覆すものだった。

組織学習は「経験の作用によって組織の知識に変化が生じること」という定義なのでたしかにあっている。

@ktanaa
主に読んだ本とか読んでない本とか日常とか