創作物についていくつかお知らせがあります。
まず過去作『カメリア』について、検索結果にこの漫画が出てきたり、勝手に翻訳されて拡散されていたりして、私の知らないところで誰かを傷付けていやしまいかと怖くなって全て公開中止にしていたのですが、結構「また公開してほしい」と声をいただいて、日本在住の方にだったら「全てを収録した同人誌があって今後イベントで再度頒布するので是非買ってください」と言えばよかったのだけど、英語話者の方からもメッセージがきてそりゃ買えないわ…となり、とりあえず上げ直しました。いかんせん数が多くて整理が大変なので、らくがき系はとりあえずほぼ全部載せました。多すぎてカラム2つになっちゃった。
この作品に対する私の迷走ぶりを見てもらえれば一目瞭然だと思うのだけど、正直、向き合うといまだにとても複雑な感情になる作品で、今後どうやって扱っていくべきなのかそのときによって判断が変わってしまって、きっと今後もあれやったりこれやったりすると思うけれど、温かい目で見守っていただけたら幸いです。作品に関しては、同人誌を購入できる環境がある場合は是非、お手に取ってみてください。また私が突然ネットから消しても読めますから(笑)。
漫画は載せていないものもありますし(「毒ある花に蝶は舞わない」など)、小説は全然載せていないのだけれど、せめてもで、物語完結後の小説「ハッピーエンド」だけ一緒に掲載しました。
白石櫻子は絶句していた。
雪はゆっくりとカップを口に近付け、冷めきったそれを喉に流し込んだ。毒を飲み込む気分だった。いつだってそうだった。
ここは地獄だ。今このテーブルに座っている二人には、癒えと正常なこころが必要だ。それでも僕たちの恐怖や、怒りや、悟りは、生涯なくなることはない。僕たちは毎日自分を責めながら、ぼろぼろのまま生きていかなくてはならない。僕たちの呪いはなかなか解けない。赦しが欲しい。天国に戻りたい。そちらもちゃんと地獄ですか、氷。
――『カメリア』小説「ハッピーエンド」
あらゆる暴力のすべての被害者に穏やかな保護が与えられ、新たな椿木一家が生まれることが二度とないよう。
どうにか、どうにか暴力を否定しないとならない。未完で終えたゆえにさらに複雑になってしまったのだけれど、理想は物語の中に暴力を描きつつちゃんと暴力を否定したかったのだ。…
そして『エス(仮)』についてですが、設定と背景をまとめたページを作成しました。フリー素材をお借りしつつがんばった!
そして最後に、ブルースカイが一般開放になったと聞いて、数ヶ月前に登録していましたのでアカウント共有します。一度呟いたきり何もしてない(笑)使おうかな? わからないけれど。
近頃は切迫した社会問題にすら声を上げることに疲れてしまい、ゆっくり本を読んで映画を見て創作のことを考えつつ、気持ちを休ませている。ニュースをチェックすることすら疲れるのは危険信号だと自覚しているので、休憩して、友人との寄付の報告をシェアできる感激を噛みしめて、デモやボイコットの成果などの嬉しいニュースにちゃんと喜びながら、適度にサボりつつ生きていこう。