ライティング中心の生活を送りつつ、自分と向き合う時間も十分にとることができた。
そもそも自分は何をしたいのか、と今一度考えることに。
自分が何となくやりたいと思っていたのは側面から支援することで、エドガー・シャインが対話型組織開発と呼ぶような仕事だった。(このコンサルティング手法は英語でprocess consultationと呼ばれるが、日本では商標登録されている。ここではエドガー・シャインの著書を指す)
この側面支援という仕事をはじめて知ったのは、中小企業診断士である日沖先生の著書を読んだときだ。独立コンサルタントが大企業を相手にコンサルすることもあるが、その場合は側面支援といってインプリでなくプロセスを支援することになる、という話だった。ひとことでいうとアドバイザーだが、単に知っていることをアドバイスをするのではなく、適切な介入と促しによって組織開発に至るようなものだ。
会社員時代に新規事業開発をやっていたときには、この話には興味が湧かなかった。しかし、社内のピープルアナリティクスチームを支援したことをきっかけに、エドガー・シャインの考えに惹かれていった。さらに、部長職になって管理職を管理するようになると、対話型組織開発の重要性を肌で感じるようになった。
こんな風に、考えることで少しずつ自分が目指す姿が見えてきたのだが、独立コンサルタントの事業アイデアとしては、何とも柔らかすぎるようにも感じていた。正直にいって、どう売ったらよいかわからなかった。
そこで、分野やテーマもクロスして考えてみると、ピープルアナリティクスやITへの思いも改めて確認できた。物心ついたころからITは面白く、世界を広げるものだったし今もそう思っている。
このようにして生まれたのが、以下のメッセージである。
データとITで組織とビジネスに活力を。
さて、これをどうやってビジネスにするのだろう?