デザイナーの熟達過程において、よく「上流か下流か」という話が出てくる
いわゆる戦略や企画などの、手を動かすデザインに入る前の段階からデザイナーが携わるべき的な文脈で話されることが多い
細かい話だと「なにを・どこを上流とするか」で流派が分かれたりすることもある
これに対してカジュアルに個人的な今のスタンスを思考の軌跡として残しておく
結論、どちらも「プロセス」の話を越えられていないのでは?と思っている
もちろん個人の熟達の段階として、より広範囲に影響を及ぼせるようになることは良いことだし、色々な観点から物事を眺められるとそれだけ扱える変数が増えたりもする
しかしそれはあくまで個人の熟達の話なので、ベクトルは内向き
そもそも何のためのプロセスなのかを考えると、それは「デザインの対象であるサービスやプロダクトを提供する顧客やユーザーに価値を届け切るためのプロセス」だと思っている
短い人生を使ってどれだけの価値をこの世に残せるかを考えると、どれだけ多くの人に価値を届け切れるかという外向きのベクトルを常に持っていたいと個人的には思っている
過去の自分も上流にいきたいと思っていたけれど、結局大きく成長できたのは上流も下流も関係なくコミットした時だったので内省の意味も込めて