110 二年間住んだ部屋(3/16)

鯨日記
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これまでタイムズカーシェアで2回に分けて自主的に荷物を新居に運び入れていて、今日がその最終日だった。ヤリスクロスを予約していたけれど「荷物が多いかもしれない」と酔った頭で考え、大は小を兼ねる理論でセレナに予約を変更して正解だった。結局セレナの荷台がパンパンになるくらいの荷物量だった。二年間住んだ部屋を引き払った。特に感慨はなかった。でも毎朝挨拶していたカラスや猫、目の前に住んでいたおっちゃんや車椅子の犬らが、一生元気でいてほしいと祈るような気持ちだった。夜は友人と酒を飲んだ。大好きなサークルの先輩らで、もう先輩だとは微塵も思っていないけれど、わざと行動を大振りにやってみたり、自由に振舞ったりなんかして、自分が後輩であることを確かめたくなることがある。カラオケに入って二時間歌った。その後はタクシーで私の引越したてホヤホヤの新居に遊びに来てくれ、学生の頃そうしていたように、朝まで話をした。取り留めも無い話。朝になったら忘れてしまうような話。書き記すことはしない。あの夜だけ取り交わすことが許された言葉たちのことを思う。わたしは四時くらいには眠ってしまったと後から聞いた。カーテンがまだ届いていないから朝の部屋は眩しかった。不安と期待。今はまだ、不安の方が多い。2024.3.16