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鯨日記
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途中下車して電車の中から見えた喫茶店で定食を食べて煙草を吸った。サカナクションのアルバムを聴きながら知らない街のアーケードをくぐり抜けてたまたま見つけた銭湯に浸かった。昔ながらの銭湯の形は踏襲しつつ設備は最新に整えられていてかなり居心地が良かった。毎週金曜に通おうと決めた。漫画を読んでクラフト・ビールを飲んだ。「アフターダーク」と名前がつけられたそれは村上春樹の小説とおなじ名前という理由だけでお姉さんに注文した。受付のお姉さんは私と同い歳か歳下のような風貌をしてい、鼻が高く歯並びが良くて髪が長く下ろされていた。自分のスマートフォンから音楽を再生しているようでアルバトロスの「ミッドナイトランデブー」を流しながらかなり大きい声で歌っていた。それはまるで近くでビールを飲んでいる私を居ないものとしているようで、歌声を聴いていいものか分からないまま湯で火照った身体を冷ますように聴いていた。銭湯を出るとぬるい風が心地よくてTwitterのスペースで話をしながら最寄り駅近くまで歩いた。高級マンションの地下駐車場でバザーのようなことをしている外国人を見つけてスペース中なのに声をかけてしまった。あなたは何をされている人なの?と聞きたくて、でも咄嗟に英語が出てこず「What (do you do now)?」とただ疑問符を提示しただけの変態になってしまった。括弧の中が一番大事なのに。「painting」とそのグラサン外国人パパは優しく答えてくれた。see ya、と私たちは別れた。散歩しながらのスペースは初めてで、多少酔ってもいたからハイになって要らないことまで話したような気がする。昔の恋人の話をしたら「きもくてかわいい」とマシュマロが届いた。結果的に二時間ほど歩いていた。家に着いてもしばらくは脳が覚醒してい、起床から二十一時間後の未明二時頃に眠った、2024.4.12

@kujuranosenaka
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