キッチンの換気扇の下で煙草を吸いながらぼんやり考えていたことを文字に起こし、これは炎上するなというものだけ下書きに投げて残りをツイートする。花粉症が毎年微量に花粉を摂取し続けていた結果ある日限界値を超えて発症するように、毎日栄養価の偏った食生活を続けているツケがじわじわと体に変化として現れつつある。男性同士の激しいセックスシーンが何度かある小説を読み終える。その小説は2021年(第165回)の芥川賞にノミネートされてい、わたしは芥川賞にノミネートされた小説を読み終えた時いつもそうするように、芥川賞についてまとめたサイトでその小説に対する八人の選考委員の選評に目を通した。「そういう読み方もできるのか」と感嘆することもあれば「この考え方と私の考え方は違う」と自分が持った感想と他者の(限りなく解像度の高い)感想を比較する。この時間をご褒美のように思っている。自分が良いと思った小説が権威の衣を纏った語彙力にこてんぱんにされていたりして読み応えがある。つい最近までは読み終えた小説の感想を律儀にアプリに書き留めていたが、最近はその体力がない。なんで体力がないんだろう。いつから体力がないんだろう。ぼんやりツイッターを眺める。四月から新しい仕事に従事するのが堪らなく嫌や。こんなこと書くと元気がないように見えて、まあ実際今日は元気がないけれど、ありのままの感情をそのまま書き留めることがいつかの自分を救うことになると信じている、といつかの日記にも書いた。おれは自分のことを救いたいんだろうか。よく分からない。分からないことしかない。でもきっとまだ大丈夫なんだろう。そう根拠はないけど口に出してみる。2024.3.7
酔い潰れたり面倒がって翌日になって昨日のことを書くことが多い
X: @kujuranosenaka