167 sanpo, shi-noki, whiskey-soda

今日は日曜日で現実逃避のために散歩に出た。Google Mapで調べたらチャリで15分のところに煙草が吸える喫茶店があることがわかった。引っ越して一ヵ月経つのに駅と家の往復ばかりで周辺のことを何も知らない。単調な道のりを頭に入れて自転車を走らせた。夜は雨が降るらしく厚い雲が空のすべてを覆っていた。Tシャツが風で膨らんで猫の尾が路地影に消えた。草をすり潰したようなえぐみのある臭い（Yahoo知恵袋には「精液みたいな匂い」と比喩されていてなるほどなあと思った）は椎の木だとフォロワーが最近教えてくれた。あってるかもしれないし違ってるかもしれない。事実はこの際どうだっていい。知らない道が好きだった。やがて人の多い通りに出て喫茶店を見つけて軒先にシティサイクルを停めた。二万くらいで買ったどこにでもあるグリーンの車体にはダサいロゴが入ってる。迂回して家までダラダラ自転車を走らせる。マンションのベランダで洗濯物が端に寄ってはためいて、駐車場で上がる紫煙が高く空まで昇って、信号が点滅してベンツがスピードを上げる。公園では嬌声が上がって鳥が飛んで川が流れて、人々は会話を続けて笑ったり泣いたりしている。駐車場に車が侵入してゲート・バーが上がり、工事現場の柵に陽が鋭く差し込む。どの街にも腐るほどあるなんでもない光景。自転車のギアを上げて飛ばされそうになる帽子を押さえる。喫茶店でアイスコーヒーを注文しただけだったから段々空腹感が纏わりついてきて目についたはま寿司に寄った。三時過ぎの店内は空いていてカウンターに通される。金がないと思いながらサーモンを五皿とハイボールを一杯注文した。金がない時こそあるような生活を。レッツ破滅。今月の支払いほんとにどうすんですか？あと数日したらもっと真剣に考えます。はま寿司のハイボールは濃くて好きだった◆アマプラで見てたあたしンちを全話流し終えてまた一から見てる。孤独のグルメもBGMで流している。テレビっ子だから生活に自分とは無関係の音が流れていないと安心しなくて、でも最近のテレビはノイジーだから現時点での最適解はその2つ。よつばとを読み返して呪術廻戦を読み返す。かなり好きな友達三人に日曜日何してた？とLINEを送る。2人からはテンポよく返事が来て、あと1人はワンテンポ遅れて返事が来てうれしい。明日は月曜日。かなり嫌だ。でも前職を辞める時と4月頭無職だった時に「体にかけられるだけの負荷をかけたい」と思っていたことを思い出して、まあ死ぬ一歩手前くらいまで行ってみようかなあとも思う。三月末に処方された薬はこういう時のために処方されているのに錠剤は数週間飲まれないままキッチンに放置されている。ダラダラ何書いてんだ今日すんません 2024.5.12