12 発熱(12/7)

鯨日記
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12/7 仕事中ずっと意識が朦朧としていた。昼間が暖かかったから油断していて薄着で外に出てきていたのもよくなかった。駐輪場に放るようにして自転車を停めて、家のドアを乱暴に開けて身につけているすべてを床に投げた。ひどい寒気がした。冷凍庫の中で食品をピックアップしていたファミレスのバイトを思い出した。熱を測ったら38.9度で久しぶりに高い熱を出した気がした。暖房をつけて布団にくるまっても外にいるような悪寒の中、でも少しずつ身体が温まっていくのを感じて眠った。今日の出勤途中に赤信号を無視して突っ込んできたバンと接触しそうになったことを思い出して、すぐ眠気がなにもかもを忘れていく。あの時少しだけ家を出るのが早かったら死んでいたかもしれなかった。バンが来た方向は日差しが強く差し込んでいて、おそらく信号の色がよく見えなかったのだと思う。でもあそこまでノーブレーキで突っ込んでくるのをわたしは久しぶりに見た。体感した。あの時死ななかったから、わたしはいま高熱でうなされている。リスやカンガルーが木陰にうずくまるみたいに、体を丸めながら眠った。