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祝!BLシリーズ(hiri hiri)完結しました

team hattari 久納 一湖
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公開:2026/6/11

team hattari 久納一湖(kuno ichiko)です。小説書いてます。先日、BLシリーズが完結しました。高校生、大学生、社会人編の3作品です。

2024年1月、京都行きの新幹線の中で、『hiri hiri』のテスト本を読んでたのを思い出す。修正だらけで付箋がたくさん貼ってあった。

BL流行ってるんだな、書いてみようかな、ラブ系ストーリーの基本は真逆対比設定だな、じゃあ主人公は夏だな、そしたら相方は冬だな。2008年に書いた未完作品に秋人がいるから、その高校の舞台設定をまるっと持ってくればよいな。

っていうかスープカレー食べたいな。こっちにはsuageがあるけどhirihiriがないな。ヒリヒリってなんかいいな。ちょい痛いっていうか、焦燥感というか、日焼けとか夏とかプールとか。じゃ主人公はやっぱ夏だよね。ハロプロに夏焼雅ちゃんがいたな。いい名前だな、よし。主人公は夏焼くんにしよう。冬は、冬川くんだ。舞台は札幌だから、作者が通ってた学校とか過ごした場所をモデルにしよう。作品ルールとして、スマホを出さないこと、全員一人称で書くことを決めた。よし書こう。

…という風に、BLシリーズが始まった。BLといってもラブ控えめな青春友情ストーリーになったので、最初はキャッチコピーとか考えるの苦戦した(いまでもそうだけど)。これまであまり書いてこなかった、元気っ子を書くの楽しかった。

1作目の『hiri hiri』は高校生編。二人の対比を見せつつ、徐々に互いを知っていく、仲良くなる流れを大事に書いた。夏焼くんの背景が薄っぺらくならないよう、でも決して暗くならないように心掛けた。札幌のマップを見ながら、キャラの生活を考えていった。思いやりラブが書けて楽しかった。

2作目の『音色と歌声 hiri hiri side story』は大学生編。2024年の5月ごろ書いていた。GWに清々しい山岳風景を眺めながら、秋人について考えていた記憶がある。この頃から、うすぼんやりと「いずれ春もいれて、春夏秋冬にしよう」と考えていた。今作は、team hattariアンニュイ代表である秋人くんメインの片思い話になった。前述した通り、秋人くんは当サークルキャラの中でもかなり古株で、同作収録の未完作『青葉と僕』に出てくるサブキャラだった。改めて書いてみるとバンドマン、繊細、粗暴、いろんな面があるキャラでうまく動かせず、実は一度ボツって書き直している。4人の中で「えろみ」成分が出せる貴重なキャラ。一人称、比喩表現もボーカリストらしく叙述的な雰囲気を意識している。

同収録の『suya suya』は、大学生になった夏焼&冬川のお話。冬川くんが、ただ受け身でいるのではなく、夏焼くんの気持ちにちゃんと向き合おう。支え合おう、という気持ちになっていくのが、嬉しかった。

シリーズ最後の『春夏秋冬 hiri hiri last story』は社会人編。全員ハピエンを目指した。『摂動』は秋人×新キャラ春彦の、予期せぬ一目惚れ話。春彦の出番がここだけなので、シリーズを追ってくれてる人と初見さん両方に受け入れてもらう必要があった。だから敢えて、春彦の第一印象がマイナスになるように意識した。これを『耳をすませば』方式の天沢効果と呼んでいる。キャラ設定に苦戦し、入稿直前まで直しまくってた。全年齢でありながら、二人の「えろみ」をどれだけ出せるかにこだわった。4人にどこかしら接点を作りながら書けたので楽しかった。

『hoka hoka』は夏焼+冬川の温泉まったり話にした。冬川くんも自立したし、〝ふたりが二人でふたりらしく〟いることや、彼らの目指すところがきちんと書けたと思うので満足。気が済んだのでBLは完結です。2023年の冬から2026年初めにかけて書いてたのかな。楽しい3年間だったな。表紙も全部、最高にかわいくしてもらって感無量。ハルさんいつもありがとう。この作品を作れたことを嬉しく思う。

というわけで、team hattariのBLシリーズは無事に完結しました。はじめから三部作にするつもりはなく、気づいたら出来ていた。2026年7月には、「札幌BLを持って地元である文学フリマ札幌に出店する」が実現できます。ひとえに読者さま方のおかげです。書きたいから書けたし、読んでくれるから続けられました。本当にありがとうございました。

引き続きSFシリーズ『スティール・ライフ』のラスト1作品を書いていく。それが終わったらまた別のを書く。チェスとかアイドルとか、札幌ふたたび、とか。

これからもよろしくです。

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