最近とある2次元アイドルコンテンツのシナリオを読んでいて、途中に考えたことなんだだけと、私、アイドルのコンテンツ全般に対して、いつもこう思っている。
面白くないなって。
話は多分いい話だと思う。アイドルになっていく途中、何かに躓いちゃって、仲間に助かられて、救われて、立ち直って、努力して、輝いていく;あるいは価値観がぶつかって喧嘩して、最後にまた仲直り。いい話ばかりだ。だけど私にとって、これら全部、お花畑みたいなものにしか見えなかった。
永遠にポジティブに、永遠に努力、一時の挫折があるとしても、そこに絶対に救いがあり、絶対立ち直れる。最後に必ず成功していく、100%のハッピーエンドにたどり着く。純粋に、王道的に。つまらない。
私が観たいのは、このお花畑から飛び出して、非日常的な出来事。立ち直れないほどの挫折、認めないの暴言と怒り、治らない傷とトラウマ、悲しみ、大泣き、裏切り、絶望、何かを犠牲にした上のエンディング。別に現実アイドル話に寄らなくても、本当にありそうな人間たちの付き合いが観たいんだ。
読者ですら辛くなってくる出来事に立ち向かって、そしてそれを乗り越えたら、絶対今まで見たことのない輝きが見せてくれるんだろう。
今思えば、推しの子の1話は割とそうだった。漫画1話を読んて震えてた。何年後アニメになって、1話の行き先が分かったものの、それても最後のシーンを観たとき震えながら泣いてた。悲しかったけど、少し感動した。
こういうの観たかった。