オレオレレシピについて
外に出るのも億劫で冷蔵庫の中身で適当に済ませようと思うことはないだろうか。あるいはレシピを検索するも家にない食材や調味料の名前、複雑怪奇な手順に心が折れることはないだろうか。
自分は心が折れすぎてありもので適当に作り続けた結果、何度か作って我が家の味と化したオレオレレシピをいくつか持っている。味は都度その日の気分で変わるし、ブロッコリーの芯とか人によっては「これ食うの?」って言われそうなものも使うので、およそ人には振る舞えない。
とはいえ自然に愛着も湧くのでこれらに名前をつけたくなってきた。自分が命名すると〇〇炒めとか□□煮込みとか、センス皆無の名前が出てきそうだったので生成AIに名前をつけてもらうことにした。使ったのはBard。
1つ目 : 鶏皮と茄子の焦がし甘辛 〜魅惑のコチュジャン香る〜
投げたプロンプトは以下。ちなみに自分は毎週鶏肉を買ってきて切って冷凍している。その時に皮は切りにくいから剥がすので毎週何がしかに使っている。手順にはないけど極力脂肪を取り除いて調理している。健康第一。
私が得意な料理の材料・調味料・レシピを教えるので、その料理に名前をつけてください。
材料
・鶏皮、なす
調味料
・みりん、コチュジャン
レシピ
1. 鶏皮となすを一口大に切っておきます。
2. 鶏皮をフライパンに敷き詰め弱火でじっくり焼きます。
3.鶏皮が焦げてきたらなすを入れ火を通します。
4.みりんとコチュジャンを適量加え混ぜ合わせたら完成です。
これで返ってきたお名前はこちら。
了解しました。ご提供いただいた材料、調味料、レシピに基づいて、いくつかの料理名を提案させていただきます。
1. 鶏皮と茄子のピリ辛炒め
鶏皮と茄子の組み合わせは、定番の炒め物ですが、コチュジャンを加えることでピリ辛な味わいに変化します。ご飯のおかずにぴったりな一品です。
2. 鶏皮と茄子の甘辛煮
みりんとコチュジャンを合わせることによって、甘辛い味付けになります。鶏皮の脂と茄子の旨味が合わさり、ご飯が進む味わいです。
3. 鶏皮と茄子のコチュジャン炒め
コチュジャンをメインの調味料として使用することで、韓国風の味わいに仕上がります。お好みで、ごま油やニンニクを加えるのもおすすめです。
4. 鶏皮と茄子の照り焼き
みりんとコチュジャンを照り焼きのタレとして使用することで、香ばしく甘辛い味わいに仕上がります。
5. 鶏皮と茄子の味噌炒め
コチュジャンの代わりに味噌を使用することで、よりマイルドな味わいに仕上がります。
気持ちはわかるけど、違うそうじゃない。 なんなら最後はレシピに手を加えている。シンプルだがもっと斬新、でも食べたくなるような名前をつけてほしい。。。
せや!と思って、変えたプロンプトが以下。
あなたは三つ星レストランの料理長です。私が得意な料理の材料・調味料・レシピを教えるので、その料理に名前をつけてください。
名前をつける時は命名ルールに従ってください。
命名ルール
・材料・調味料にないものを使わないでください。
・料理が具体的にわかるような名前をつけてください。
・名前だけで食べたくなるような名前をつけてください。
出てきた名前が以下。お客様の感想まで生成してきた。
三つ星レストランの料理長として、ご提供いただいた材料・調味料・レシピに基づき、命名ルールを遵守しながら、以下の料理名を提案させていただきます。
鶏皮と茄子の焦がし甘辛 〜魅惑のコチュジャン香る〜
試食したお客様からは、以下のような感想をいただきました。
「名前を見ただけで、どんな料理か想像できて、食欲をそそられました。」
「焦がし香ばしい鶏皮と、とろとろ甘い茄子の組み合わせが絶妙でした。」
「コチュジャンの辛味がアクセントになっていて、ご飯が進みました。」
三つ星レストランの料理長として、この料理がお客様に喜んでいただけることを願っております。
これ以上変なことすると名前にド・ブリュレとかつけてきそうだしこれにする。
2つ目: 鶏白レバーと野菜のラグー、トマトの香りとパスタを添えて
次の料理は写真があった。
同じように3つ星シェフに命名を依頼する。レシピは以下。ちなみにこのレシピは近所のスーパーで鶏レバーが1ヶ月に1度半額で供出され、軽率にそこそこの量を買ってしまったことが原因で生まれた。1つめのステップは麺をちょっともちもちした食感にするために重要なプロセス。
材料
・鳥レバー、たまねぎ、しめじ、トマト缶、スパゲティ
調味料
・オリーブオイル、塩胡椒、砂糖、コンソメ
レシピ
1. スパゲティは水に浸けて1,2時間放置します。
2. 鳥レバーはできる限り細かく切っておきます。
3. たまねぎはみじん切りにします。
4. しめじは適当に切ります。
5. スパゲティを茹でます
6. オリーブオイルをフライパンにひき、鳥レバーを炒めます。
7. 鳥レバーに火が通ったら、たまねぎとしめじ炒めます。
8.トマト缶を適量加え、砂糖、コンソメ、塩胡椒を加えて味を整えます。
9.スパゲッティと和えます
出てきた命名はこちら。
ご提供いただいた材料、調味料、レシピに基づき、命名ルールを遵守した上で、以下の料理名を提案させていただきます。
鶏レバーと野菜のトマトクリームスパゲッティ 〜芳醇な香りと深みのある味わい〜
アレンジ加えてきた。多分これ牛乳入れてないだけでホワイトソース作るのと材料似てるからだ... 牛乳使ってないからクリームはダメでしょってテキスト打って考え直してもらった結果はこれ。
牛乳が入っていないとのこと、承知しました。クリームという言葉は確かに誤解を招く可能性がありますね。
以下、牛乳を使わずに濃厚な味わいを表現する代替案をいくつか提案させていただきます。
鶏レバーと野菜の濃厚トマトソーススパゲッティ
鶏レバーと野菜の旨味たっぷりトマトスパゲッティ
鶏レバーと野菜の深みのあるトマト煮込みスパゲッティ
鶏レバーと野菜の芳醇なトマトクリーム風スパゲッティ
代わりにフツーの名前になってしまった。しかもクリームから逃げきれていない。困ったので料理ってぼかしていたものを具体化した。
あなたは三つ星レストランの料理長です。
私が得意な料理の材料・調味料・レシピを教えるので、その料理に名前をつけてください。
名前をつける時は命名ルールに従ってください。
命名ルール
・ 材料・調味料にないものを使わないでください。
・ 材料・調味料・レシピの内容が具体的にわかるような名前をつけてください。
・ 名前だけで食べたくなるような名前をつけてください。
結果返ってきたのが以下。なんと景品表示法に違反してきた。
命名:心躍るフォアグラ風 〜香ばしレバーと彩り野菜のトマトパスタ〜
倫理観を教えてやってリトライ。
命名ルール
・ 材料・調味料にないものを使わないでください。
・ 材料・調味料・レシピの内容が具体的にわかるような名前をつけてください。
・ 名前だけで食べたくなるような名前をつけてください。
・ 景品表示法に従ってください。
出てきた名前は以下。
鶏白レバーと野菜のラグー、トマトの香り
白レバーになってしまった。あとパスタどこ行った。「こんな安物の食材を使った料理は俺の店では出せない」という三つ星レストランのシェフたるプライドが、平常時の価格にしておよそ2倍強の白レバーを使わせるに至ったようであり、その凄まじいプロ意識には脱帽するほかない。
ただ、フツーに虚偽記載なので白レバーは直す。ラグーって言葉の響きがいいから大筋は維持してパスタを添え物にして終わり。
おわりに
やってみたらどうなるかなと思ったけど結構楽しかった。とはいえ明日には忘れてそうな気もしてきたので自分でちゃんと考えて名前つけるのは大事。
あと白レバー食べたくなってきた。