ちょっとだけ有名人になった中学生のときの(嫌な)体験

kure
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中学1年から卓球を始めた。

中学2年生の夏頃、ひとつ上の学年が卒業してから試合で勝ち進めるようになった。全国大会に進めるような実力では無かったが、市の大会ではいつもベスト8以内には入っていたような気がする。

大会で一度良い成績を収めると次からトーナメントで良い組み合わせのところに入れてもらえる。するとその後、俄然有利になり、なかなか悪い成績を取りづらくなる。

自分のいた市では大体参加選手は200人弱くらいだったと思う。大体いつも上位30人くらいは同じメンバーになる。半年もすると、それらのメンバーは市の選手の中では顔と名前が知られるようになる。市の卓球部のメンバーの中ではちょっとした有名人だ。

さてそうなると、面倒なことが起きる。全然知らない選手から噂話をされるし、「あのとき対戦しましたよね」なんて話かけられることがある。負けた選手なら覚えているが、一日に何試合もするので、全部の選手のことを覚えているはずがない。というか、勝った場合はほとんど忘れる。

最初は大会に勝てたことが嬉しかったが、次第に目立つから嫌だなと感じるようになった。部活はとても楽しかったが、皆でわいわいやるのが楽しかっただけで、試合で勝ち進むことにはあまり興味が無かったように思う。