一陣の風が吹き、たんぽぽの白い綿毛が飛んで広がる。 嵐のように吹く風は、あっという間に季節を奪い去ってしまう。 夢と期待と、ほんの少しの儚さをのせて。
カメラは、刹那を切り取る機械とも言える。 写真をとるその瞬間だけ、時が止まりモノとなり手元に残る。 フィルムなら色彩に、デジタルなら0と1の集合体に。 そのモノに価値を見出すかどうかは、その人次第だ。
生きる意味って何だっけ 普段は生きてることに何も違和感抱いてないけど、たまに頭の奥の方に視線を置いて思考を巡らすと、生きてるってどういうことなんだろう……って思う。 この感覚、多分全人類がふと思うことなんだろうか。 でももう、生きることが運命で死ぬことも運命なのは変わらないのなら せめて満足して死にたいとは思うね。
善悪について考えてみると 本当は、善悪なんて概念はないのかもしれない。 結局は善たれと人間たちが勝手にレッテル張りをして 悪を裁いているのかもしれない。 でも、善行を積んだら極楽へいけるからとかそんな大層なことじゃなくても やっぱり人には優しくありたい。
流れ星 人々の願いをつれてどこへ行く どこかで塵のように消えてしまうだけなのはわかっているけど 最期に瞬いた星は、我々にはとても綺麗に映るのだ。
ルールがある世界、ということだけでも我々人間社会独自のものだよなと思う。 ルールに従い破ったものは罰せられる。これが成立するのは知性のある人間の社会だけだ。 きっと他の生き物から見たら変なことしてるんだろなと思う。
カラッとした晴天だけど、なんだか心は重い。 傘がいらないのはいい事だけど、今の気持ち的に雨でも降ってたらピッタリな気分なのにな。と思う。 きっと上向きになってくれ、と空からのお達しなのかな。 じゃあ今日も、頑張りますか。
たとえ間違いだったとしても 自分の感じたこと、したことくらいは自分で肯定していたい、と思う。 そうじゃないと、自分が自分でなくなっちゃうから。
溢れる思いは一雫。それはまるで涙のように零れ落ちる。 この雫を、だれが気付いてくれたらいいのになぁ
君がいれば何もいらない。 なんて言葉言ってみたいな。 それを臆面なく言う年齢はとうに過ぎてしまってて、すっかり恋愛なんぞとは疎遠になってしまった。 でも、必要として、必要とされる関係は、なんだか憧れちゃうな。
未来って、不安だ。 大きい悩みから小さい悩みまで、誰しもが不安を抱えている。 その中には当時は真剣に考えていたけど今思うと大したことなかった悩みだってある。 だからもし未来が先に見えたなら、少しでも辛さを軽減できたらなって思うんだ。 もしも未来が見えたなら、まず隣にいる君がちゃんといるか確かめたいかな。
無色とは、何色だろうか。 私はきっと目を瞑った時の世界が無色なのだろう。と考える。 眩しい世界に疲れたらちょっと少し一休み。今日も無色の夢に揺蕩うのだ。
まるで新生活を歓迎しているかのように咲く桜も、慌ただしく動いているうちに散ってしまう。 儚いだとか言われているけども、各々が日々の日常を応援する気持ちで、緑の若葉が生えてきているのだろう。と私は思う。 うたかたの夢と期待は終わり。これからはみんなおのおのの日常を過ごしていこう。
ここではない、どこかへ生まれていたのなら。 僕はどんな人生を描いていただろう。 すごいお金持ちの子とか、芸能人の子供だったりしたらラッキーだけど もしかしたらまともに生きることすらも叶わなかっただろうか。 そう考えると、今の生活はどのくらいの地位なんだろうか。 そんなことをふと考えながら、 僕は今日も平凡で数奇な人生を歩んでいく。
届かぬ思いは記憶となって、私の頭に漂う。 あのときちゃんと言えればよかったという思いは 後悔となって、私の心を締め付ける。 でもいつかは忘れちゃうから、手紙にしたためる事にしたんだ。 ハロー、お元気ですか。あの時言えなかった言葉を、今伝えるね。
神様 私はそんなに信じていないけれど、もし居るのなら教えて欲しい。 人はなぜ生きるのか、なぜ死ぬのか。 なぜ知識、感情を与えたのか。 今この苦しみは一体何のためにある? 私にはわからない。 答えを教えて欲しい。 --こんなに苦しいのなら、最初から感情なんていらなかったよ--
澄み渡った空はどこまでも心地よく、気持ちを清々しくしてくれる。 ……なんてお話の中の世界で、本当は花粉だったり黄砂だったり日差しだったり気にしなきゃいけないから 晴れもいい日ではないんだな。
遠くの空へ、思いを馳せる。 就職を機に上京したけど、地元の友達たちは元気にしているのだろうか。 今はスマホもあるし、電波さえ通れば連絡は取れるけど、みんな結婚とか子供とかなんとかで忙しそうだしなんかちょっと躊躇しちゃう。 でもみんな、ふとした時に同じ空を眺めてるといいなぁ。と期待してみる。
繊細だと、よく人に言われる。 意図はよくわからないけど、きっとめんどくさい人だと思われているのだろう。 好きで繊細に生まれたわけじゃないのに。と心の中で唱えながら わたしは言葉にできない思いを抱えて生きている。
桜の季節って、なんだがいつも慌ただしくしてたら終わっている気がする。 今年だってもう桜の木に緑が出始めたし。 お花見し忘れたなーって思うけど、春はそれだけじゃない。 チューリップにツツジの花に、一面のタンポポ 春はまだ、始まったばかりだ。
誰よりもずっと、好きだった。 教室で隣の机に座る、笑顔が眩しいキミのことが。 でも、キミは私の思いに気付いていない。 だって、まだ言葉にしていないのだから。 なんでかって? 正直なことを告白して、ダメだった時が怖くて仕方がないからなんだ。 私って、いくじなしだなあ。 でもこのまま、好きのままでいさせて。
市の役所の待合室でキミと待っている。 普段は手続きなんてめんどくさいことこの上ないのだが、今日に限っては僕もキミもどこかソワソワしている。 手に持つ書類には、同じ苗字の書かれた届出。 そう、僕らは今日、結婚するのだ。 僕らの番号が呼ばれる。手続きは案外シンプルに終わり、逆に拍子抜けするほどだ。 しかしこのあと残っている免許とかマイナンバーとかの手続きの残り時間が大丈夫なのだろうか。 僕は焦るように時間を確認していたら、突然肩を叩かれた。 「これからもずっと、よろしくね」 キミは書類を仕舞いながら、笑ってそう言った。
夕日に手をかざしてみる。 オレンジの光が、やけに暖かく見えてとても綺麗に映る。 いつも帰りは夜になってからだから、この休日の夕焼けがやけに特別に見えて。 その優しい光に包まれる感覚に懐旧の思いを抱えた。 ーーゆうやけこやけでまた明日。 明日も、また会えるといいね。
突然だけど、キミはメデューサなんじゃないかと思ってる。 え?わたしはそんなモンスターじゃない?あぁごめんごめん。そんなに怒らなくてもいいじゃないか。 だって、キミのその美しい瞳を見つめたら、僕は固まってしまうように緊張しちゃうからさ。
友達が、引っ越すことになった。 メールするから大丈夫だよと嗜める友達を目の前に、やはり僕は寂しさでいっぱいでたまらなかった。 明日から誰と登校すればいいのだろう。誰とお昼を食べに行けばいいのだろう。 友達と呼べる人は、たった一人しかいないのに。 そんな僕を心配してか、友達は一枚の写真をくれた。 満点の星空の、写真だ。 「ねぇ、あの時星見に行ったの覚えてる?」 離れていても、大丈夫。 僕たちは、この星で繋がっている。と友達は言っていた。
今月から自分だけお弁当を作ってるんだけど、 毎日献立考えたり朝早く起きるの辛い。 ネットにあげてる人とかよくあんな凝ったの作れるよね。 現に今も遅刻しそうだし。 私はそんなのできないので冷食とか企業さまの利器を使わしてもらいますわ。 無理をしない弁当、私はこれでいい。 はーめっちゃ美味しい! ……でも無理をしない弁当なりに色々な便利グッズ買いまくってて逆にコスト嵩んでるんだけどね。笑
一つだけ 一つだけ願いが叶うならば。 会えなくなったあの子に会いたい。 あの子と話ができたら、うまく育ててあげられなくてごめんって謝りたい。 今更後悔しても遅いけど、あの子に会えたら抱きしめられなかった分抱きしめてやりたい。 ごめん、ごめんね。
あなたの大切なものは何ですか? 断捨離をしていると、何でこんなものを買ったんだ?てものが出てくる。 今はなんでこんなもん?っておもうけど。 当時は大切なものだったんだ。と過去の思い出が蘇る。 その走馬灯に少し心が揺らぐけど、今日は心を鬼にして昔の思い出と向き合う。 思い出させてくれてありがとね。 でも当時は当時、今はもっと大切なものがあるはずだから。 私は今から余計なものはこそぎ落として スーパー大切なものばかり人間になるんだ! そう考えつつくだらないなあって微笑む。ふふ。 そんなこと言いながらも、明日から新生活。 頑張らなくちゃね。
毎年思うが、新年度とエイプリルフールはどうして同じ日なのだろう。 起源はよくわからないけど、新年度だから嘘ついていいって理由でもないわけだし、たまたまなのかもしれない。 でもだからこそ、今日のあれこれが嘘なのかマジなのかわからなくなるだけで。 「推しの新番組始まります!」 あ、これは前から言ってたしマジ 「あの作品のマスコットキャラのスピンオフがアニメ化!?」 これは明らかに嘘でしょ 「あたし引っ越すから」 という友達からのメール……これはどっちなの?
幸せになりたい。 それがあの人の口癖だった。 モテたいだとか、お金が欲しいだとか普遍的なことではなく、もっと抽象的な話だという。 あの人は何か不満なことがあるのだろうか。だが、私にはそうは見えなかった。 地位も名誉も金も申し分ない。 だが、平々凡々。 あの人の語る野望は、なんだがそんな世界から逃げ出したいように見えた。 私は平凡な世界で生きるのが幸せだと思うけど。