たぶん高校時代に一番聴いたCDなんじゃないだろうか。
キャロルキングを聴くようになったきっかけは、私が好きなDrop'sというバンドのボーカルの中野ミホがライブでよくカバーしているという情報を得たからだった。
キャロルキングの曲や声がいいのはもちろん、バックのミュージシャンの演奏もすごく気に入っている。特に、ベースはチャールズ・ラーキーという人が弾いているのだが、一音一音を置くような弾き方で耳に残るので、私もいつも心の片隅でこんな風にベースを弾けたらなあと思うくらい、影響を受けている。
更には、ピアノ弾き語りの楽譜を買って、ちょこちょこ練習したりしていた。歌は全然うまくないけど。
一番最後に「(You Make Me Feel Like)A Natural Woman」という曲がある。「あなたといると私は自然体でいられる」、というようなことを歌っているのだけれど、これがほぼピアノと歌だけで、でもすごく心に迫るものがあるのだ。アルバムの最後にこの曲を聴くと本当に感動する。
このアルバムを高校の時に聴きまくったことは私のその後の音楽趣味にもかなり影響を及ぼしていると思われ、ジョニミッチェルとか、細野晴臣とか、近い雰囲気の人に何年かおきにどっぷりはまっている。