桜並木を並んで歩けば、幸せに満ちた空間がいくつかそこにあった。かくいう自分らもそのうちの1つの中にいる。少し春風を感じれば、散る花びらが舞い、風流な景色が視界いっぱいに広がった。「春の天の川みたい。とっても綺麗だ」 そう言って微笑む君の破壊力たるや。俺に対する自分の顔の良さを自覚していないのがたち悪い。「そうだね」と、そっと口を開いて返す。俺は絶対彦星になんかなりたくはないし、君を織姫にするつもりもないけれど。短文kurinoki/natsuki最近は短文を不定期更新。ねこがすき。