毛むくじゃらの君

kurinoki/natsuki
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 少し首元を撫ぜると、すぐに喉を鳴らしてしまう君と過ごすのが常だった。凛々しい深いグリーンの瞳も、艶のあるもふもふの毛並みも、ふにふにの手のひらも、全部が大好きで、私のすべてだった。

 君は外が好きだったね。色んなところにふたりで行った。一緒にたくさんのものを見たね。懐かしいよ、もう、どのくらい前のことだったっけ。ふふ。

 最近ね、こっそり現像してた君の昔の写真が出てきたんだ。それでなんだか、思い出しちゃったよ。

「あっ、ちょ!だめだめだめ!コップ、あぁ〜…」

@kurinoki
最近は短文を不定期更新。ねこがすき。