入院生活が暇で暇で。開けていた窓から入ってきた桜を数えていると、来客があった。ただ、医師でも看護師でもない彼の顔に、見覚えがなかった。「よかった、目が覚めてたんだね」「えっと…こんにちは、はじめまして。」 俺のことを知っている風に話し始めた彼のことを、どうにも思い出せなかった。もしかすると、知り合いだったのだろうか?そうだとしたら、悪いことをしたかもしれないな。短文kurinoki/natsuki最近は短文を不定期更新。ねこがすき。