雲が泳ぎ、空に居座る月が再び私達を照らし出す。ゆっくりと影が遠ざかり、彼女の艶かしくも白い肌が月に光る。(ただでさえ、白いのに) 呑気に横で団子を咥えている彼女の腕を撫ぜてみたくて堪らなかった。つぅ、と指を滑らせて手のひらでそっと腕を包んだら、貴方はどんな顔をするだろうか。触れてもいい理由を探したが、なにも見つからなかった。だから、触れなかった。短文kurinoki/natsuki最近は短文を不定期更新。ねこがすき。