酔生夢死

kurinoki/natsuki
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 「私は海岸にいました。入水するのを、目的に。

なんと無意味な人生を生きたでしょう。私はきっと、何ににもなれなかったと思うのです。誰かの記憶に残ることも、誰かの心を暖かくさせたことも、誰かの救いになれたことも、何も、そう、きっとありませんでした。そう思うのです。

 生まれるということも、生きるということも、わかりませんでした。だから、死ぬということを、知ろうと思ったのです。」

「そうかそうか、だがね、自殺は重い罪なのだよ」

@kurinoki
最近は短文を不定期更新。ねこがすき。