何か時々、人間の『雑さ』が許せない。
まあ、『赤いきつね』のネット広告の件ですよ。正直、まだやってんのかと思う。あのアニメCMを企画した会社と制作した会社からプレスリリースが出るまでになっちゃったけど。
自分が言いたい事はシンプルで、『批評はいい。批判も仕方ない。個人攻撃はやめろ』なんだけど、これが守れてる人がほぼいない。
「自分は守ってるよ。節度ある批判をしてるよ」っていう人もいると思う。でもちょっと後ろを振り返ってみて欲しい。『あれ生成AIで作っただろ』って根拠のないデマを拡散して暴れてる人がいるから。自分はあのアニメを作ったクリエイターが誰か知らないけど、そのクリエイターの個人アカウントにまで突撃して誹謗中傷してる人がいると聞くと、さもありなんと思ってしまう。
『生成AIを使ってるだろ』っていう言葉は、「自分は不自然なAI作画を見抜ける」っていう自信から来てると思うんだけど、人間だって作画ミスをする以上、もう単に「自分が気に入らねぇ」っていう、単なる個人の感情にそれっぽい正当性を与える言葉以上の意味はない。生成AIが嫌われてる事を利用して、その嫌悪感をなすり付ける事で対象の表現の価値を毀損するための道具でしかない。
もっと簡単に言えば、『お前は在日』っていう根拠ない決め付けと変わらない。
いわゆる『在日認定』のくだらなさと根拠のなさについては再度説明しない。
ただ、在日認定のくだらなさを知ってるはずの人々から『生成AI認定』が出て来る事のくだらなさは自覚しとけ、と思う。やってる事同じだから。
企画会社と制作会社から出たプレスリリースも、「『生成AIを使用している』というのは根拠のないデマだから止めて欲しい。クリエイターへの個人攻撃、人格否定も止めて欲しい。名誉毀損になりますよ」っていう、至って当然の事しか書いていない。あれを見た女性(男性)が『気持ち悪い』っていう感想を持つ事を間違いだとは言っていないしやめろとも言っていないし言うなとも言っていない。問題ない表現として黙って受け入れろと強制している訳でもない。企画会社は「意見があれば会社のメールアドレスに直接送って欲しい」っていう事で、丁寧にメールアドレスまで記載して個人への誹謗中傷に対する防波堤になろうとしている。ただそれだけだ。
『ネットリンチ』っていう言葉があるけど、人ってそんなに打たれ強くないからね。こう言っちゃなんだけど、簡単に死んでしまう。
強い言い方だけど、こうでも書かないと理解しないじゃない、何かを簡単に批判する人は。人間の心って簡単に折れてしまうもので、折れた心は元に戻らないもので、心が折れれば人は死を選んでしまうっていう事を思い出せ。
要は、作品に対する批評や批判とクリエイター個人への誹謗中傷を切り分けられる人はそう多くなくて、むしろ「あの表現はくだらねぇ。支持してる奴らもくだらねぇ。何よりその表現を平気で出してきたクリエイターはもっとくだらねぇ」って暴れ方をする人間が多過ぎるって事なんだろうとは思うよ。個人個人が投げてる『石』(否定の言葉)は小さいつもりで、でもそれが何万個も投げ付けられたらやっぱり人は耐えられないっていう事を理解してない。『インターネット学級会』はネットリンチだしネット石打ちの刑なんだよ。それで相手が死んだ時に「自分が投げた石は小石だからあれで死ぬ方がおかしい」っていう言い訳が通ると思ってる人間が多過ぎるんだよ。
そういう、人間の『雑さ』が許せない。
表現の自由どうこう以前に、ネット石打ちの刑に皆が喜んで参加してるのが異常なんだって話をしてる。気持ち良いもんね、インターネット学級会。ネットリンチ。ネット石打ちの刑。
自分はそんな事しないって思ってるから許せないんじゃなく、「まあ自分もやるだろうな」って思ってるからなお許せないんだけどね。そういう『雑さ』が、あらゆる人間に内蔵されてる事が。
在日認定はくだらないって思ってるけど生成AI認定は平気でやる人。その逆パターン。右派と左派、保守とリベラル、男性と女性みたいな区別なく、自分達は気が緩むと大抵こういう『雑さ』を出して他人を傷付ける様に思う。自分が気に入らないものを攻撃する為であれば、何かそれっぽい裏付けを用意して自分の正当性を担保しようとする。で、やれ在日だ生成AIだっていう暴れ方をする。雑に。
やめようぜそういうの。醜いから。
余談だけど、本当に生成AIが作った絵(画)がどんなものか見たかったら、『AI generated』で検索すれば良いと思うよ。画像にしろ動画にしろ、膨大な量がヒットするから。(中にはポルノもあるから気を付けて欲しい)
AIによって生成された絵の総数って、人間がこれまで手書きしてきたあらゆる絵の総数を抜くんじゃないかって思う。(もう追い抜いてる?)それはこういう個人が書く文章だってそうだ。人が描く(書く)時間と労力を、生成AIは必要としない。これから自分達は、そういう社会の中で生きて行くんだ。悪貨は良貨を駆逐する。生徒が先生に質問するより先にAIに聞いた回答を参考にする社会。学生が論文の課題をAIに丸投げして確認しないまま提出してくる社会。人間が書き込んだ大量のコメントや商品レビューの先頭に『AIによる要約』が記載されて、それを読めば事足りる社会。AIアナウンサーが原稿を読み上げる社会。AIが絵を描き動画を作り小説や論文を執筆し、それを人間が何の違和感も持たずに受け入れる社会。
そういう社会の中で自分達生身の人間に残るものが、感情の脊髄反射から吐き出される『雑さ』だけだったらどうするよ? まあ情けないと思うよね。それこそAIにも劣る。
自分はそうなりたくない。そうならないで欲しい。
人間の価値は、まだあると思いたいから。