◇絵で表現したかった事
オリジナル小説「深緑」で主人公の一人が暮らしている街の怪しい雰囲気を目指しました。
この街の特徴は、街がとても暗い事。ここでは映像や絵が禁止されているので店の看板やネオンでの宣伝ができません。
その代わり夜でも工場がばんばん稼働している。工場から出る煙と緑の光、それに月の光も加わって街に不気味な影を落としています。
夜になると人もいなくなってしまいます。港町なので近くで小舟も波に揺られています。
けれど一軒だけ、まだ営業中の店があるようです。(作者の想像ではここは飲み屋で中からアリオンとかが出てくるのかなと思っていました)
◇作業工程について
良かったこと
パース定規を使ってこの絵に挑戦したことですね。
使い方が最後の方にはやっと理解できてきました。それまでには動画とかも見て理解を深めました・・。
完成まで到達できたこと。
一か月半かかりましたが(作業は週末の数時間ですが)あきらめないで描けました。あとサイトも更新できました。ぶらぼー。
苦戦したこと
背景メインの絵を描く事にひよってしまい、最初はフリーハンドでラフに描き始め(絵の右側の建物らへん)、だんだん曲線ツールの使い方に気づき使い始めて(左側の舟の辺り)線の統一感が全くなくなってしまったこと。
いっぱいあります。
ラフを作って、ライティングを一応決めて描き始めたのに途中から「この店は営業中で光がもれてる」とか「壁から看板を外したりらくがきを消した跡を描こう」「窓には月の光を反射させよう」など後付けの設定や物語を盛り込んで絵にストーリが生まれたのは面白かったです、が
そういう事って最初から考えておくもんじゃね・・もっとそれにフォーカスした構図考えて描いた方がよかったんじゃね・・っていうかそれが普通なんだろうな・・とあとから思いました。行き当たりばったり過ぎました。看板外した跡なんかまったく見えないですもんねこの絵・・。
一点透視法を使ったんだけれど、もしかしたら二点透視ひょっとしたら三点透視のほうがよかったのかなと感じました。物の高さとか大きさはむちゃくちゃです。なんとかしたいな次描く時までには!
この絵に限らず、「抜き」ができなくて全部均等に手を入れて結局全体のトーンが似てメリハリがなくなります。あと黒い塊みたいな絵を卒中描いてしまいます。もっとわかりやすい構図や光の方向性を模索しようと思います。
最後に、この絵を描く際に舞台の街が港町になったきっかけとなった曲をご紹介します。
青葉市子さんの「IMPERIAL SMOKE TOWN」です。"うたびこ"というアルバムの一曲目、ご本人のYouTubeチャンネルでも聴くことができます。世界観も何となく近いところにあると思いました。