2月14日(水)曇り時々雨|天の配剤で与えられたきっかけを察知して動くかどうか、それも自分が決めること

午前中、職業安定所に行く。おじさんとも言えないような職員さんが対応してくれた。オンライン受講ができるコースについて詳細を聞きたかったのだが、対応も紋切り型で、なんとなく「どうせ楽したいんでしょ」と決めつけられている感じがして、オンライン受講は介護や育児をしている人が対象という話だった。他に方法はないのかいろいろ相談しても、話がなかなか広がらず通所でのコースを進められ平行線の一途を辿った。時折タメ口が挟まるときもあって、ちょっと嫌だな、帰りたいな、と思って無言のまま資料に目を通していたとき、近くのブースで相談している人の声が聞こえてきた。その人は結婚しているそうだが、パートナーが自分に興味がなく、職業訓練に行きたいと伝えると「行きたいなら行けば」というようなことを言われたと嘆いていた。その人は子どもはいないもののオンライン受講を希望していて、職員の人も問題なさそうな素振りで紹介を進めていた。それが一手となって、「オンライン受講は要件をすべて満たしていないとだめなんですか」と聞いてみたところ、そういうわけではないとようやく話が進みだした。

そのあとは、いままでの頑なさが嘘みたいに希望するコースの詳細を調べ出して、「また何度も来るのも大変でしょうから」とその場で手続きを進めてくれて、受講の申込書までもらえた。最後には「良かったですね」とまで言っていた。いくら嫌な感じを受けても、めげずにこちらから歩み寄ることもときには必要だなと思った。全ては天の配剤で決まっているので、近くのブースにいた人たちも偶然ではないと思う。あとは自分がそれをキャッチして、次の一手を打てるかどうかにかかっている。職員の人の態度に嫌気が差して、その場で帰ることもできた。それも間違いではないと思う。でも、そこを超えると違う景色が見えることも今回知った。

もちろん、あまりにも度を越している場合は逃げるに限る。現に逃げてよかったと思う場面もたくさんある。でも、そうじゃない場合もあるから、その見極めが重要だ。今観ている『アザー・ブラック・ガール』も、主人公は自分の気持ちに素直になるか、社内政治や成功のために自分を押し殺していくかの選択を迫られている。仕事となると難しいかもしれないけど、でもやはり自分には正直でいたいものだな。それを、相手に不快感を伝えることなく円滑に進める手段もあると知れたいい日だった。

「美味しいものでも食べて帰ってください」と職員さんの言う通り、帰りには前日から食べると決めていたバーガーキングに行った。普段は飲まないコーラの甘さが、いつもよりも余計に身にしみた。

@kusundatofu
いろんなところではみ出しながら生きています。郷土玩具、ラジオ、無駄なものが好き。