2回目の対面指導の日。今日は「自分の将来の目標」についてのマンダラチャートを作って発表するという課題があった。余裕を持って準備しようと思ったのに、目が覚めたときにはまだ余裕がある時間で、その後何度も起きたり寝たりを繰り返していたら開始時間の一時間前になっていて、急いで朝食を済ませコーヒーを淹れて、パソコンの前に座った。緊張しながらWEB会議に入室すると、画面に映し出された講師の人は、品がよく柔らかな雰囲気を纏った女性だった。参加しているのは私を含め4人で、順当に行けば2番目の発表になるはずなのに、私を飛ばしたまま発表は進む。発表時間は一人5分と聞いていたので「5分も話すことない、どうしよう」と不安だったが、一人目の発表のときに映ったマンダラチャートを見て背筋が凍った。「将来なりたい姿」という項目を中心に、「趣味」や「仕事」「経済」など、明らかに設定されたテーマになっていた。私のマンダラチャートは全くそれを無視して作っている。授業動画の中で紹介されていた大谷翔平が高校生の時に作ったマンダラチャートを参考に、自分なりに書き込んだものだ。続く二人目も三人目もその形式に則ったものだった。発表する不安はどこかへ吹き飛び、また間違えてしまったという焦りが上回りはじめた。よりによって発表の順番は最後だ。そうしていよいよ私の番が周ってきた。いっそ開き直ろうと思い、「すみません、大谷翔平を参考にしてしまい、皆さんが作ってこられたものとは全然違っています」と先手を打った。講師の人は「あら~全然いいんですよ」と言った。全然問題なかった。むしろ、私が設定した目標を聞いて、「そういう人に初めて会いました。応援していますよ」と励ましてくれた。はみ出してもなんとかなるという経験がまた一つ増えた。
対面指導を終え退室するとちょうど昼時だったが、そのままの勢いで来週頭に控えたキャリアコンサルティングに備えて、厚生労働省が作っているジョブカードなるものの記入を進めた。記入欄の一つに、「キャリアコンサルティングで相談したいこと」という欄があり、「ここ数年、派遣社員での勤務が多く正社員になれる気がしない。そもそも今後会社勤めをしたたほうがいいのか、自営業をしたほうがいいのか分からない」など、現在ある不安を正直に書いた。正直に吐き出したからか、果たしてこんな私がまた就職できる日なんてくるのだろうか、ましてや正社員なんて、とどこか諦めていた気持ちを認めたからか、しなびた心になんとなく元気が染み渡っていくのが分かった。
おなかは空いていなかったが、勢い付いているのでインスタントラーメンをコウケンテツさんのアレンジを取り入れて作った。案の定おなかいっぱいになったが、ちゃんとラーメンの味がした。
来月のZINEフェスに向けて新刊を作ろうとCanvaを開き、印刷所の見積もりも取る。未来が少しずつ自分の手の中に集まってきている感覚がある。今日観たクリミナルマインドのエピソードの中でリードが言っていた。「人生ってどうにもならないときも多いけど、選べるときもあるんだよ」。生活は選択の連続だ。少しでも自分の生活を前に進めるために、できることを一つずつ進める。昨日読んだ友人の書評にも、「めげずにコツコツ自分に水をやる。自分の居場所を自らつくり出し、自分の花を咲かす」というようなことが書いてあった。生存は抵抗でもある。めげずにコツコツ、テメェの花を咲かせてやる。