明日から父親が心臓の手術で一週間ほど入院するため、入院前の贅沢としてケンタッキーを食べた。購入を頼まれていた父親は、帰宅時手ぶらだった。「ケンタッキーは?」と母が問うと、ニヤニヤしながら玄関に向かい、手に抱えて戻ってきた。そういうところが嫌だなと思った。付け合わせにオニオンスープを作ったら、おいしいと喜んでいた。寝る前に「明日気をつけて行ってきてね」と声をかけておいた。母親がニコニコしてこっちを見ていた。
無職になってから丸3か月になろうとしているのに、まだまだ無職期間が足りていないと感じる。まだまだじっくり自分と向き合いたいし、ただ日々の生活のことだけを心配していたい。でも、いつかは生活費を稼ぐためにも何かしなければならない。そんな日なんて来なければいいのにとさえ思う。