妹に「デイトレーダーでやっていこうと思った時期があった」という話をしたら、「絶対無理。見えます」と言われた。「”人を数字で測るとかだめやろ!”とか、”なんか会社が悪いわけじゃないのにさぁ、こんなに株価が上がったり下がったりしてさぁ、世知辛い世の中やなぁ”とか”応援するつもりで買ってみよ。うわーだめやった!”とか言うよ」と、あの手この手で駄目なパターンを示されて、そのどれもが用意に想像できて言い返せなかった。憧れは憧れで終わりそうだ。
妹のどこかに行こうという一声で、妹と母親とアウトレットを覗き見しに行くことにした。久しぶりに結構買うものがあり、ほくほく顔だった。最後の最後まで迷ったチェックのベストがあって、変える前にもう一度だけ見たいと言い再度お店へ行き、鏡の前で羽織って妹にあれこれ言っていたら、横から母親が「行こうかね」と言いすたすた歩き始めた。まだ迷ってるのに、とかなにか言い返したかったが、諦めた。これに関しては昔からそうで、どこかに出かけたときに私が何かを買うか迷っているときはいつも母親は無視して先を行き始める。ずっと嫌だと思っているのに、何が嫌なのか、言い返すとしたらどうしたらいいかがまだはっきりしていなくて対処できていない。
妹は夜友人と遊ぶというので、母親とスーパーで買い物して帰宅した。夕食は出来合いのものを買って帰ったが、父親は大喜びして写真を撮っていた。おそらくフェイスブックに上げるのだろう。
夜中に朝ドラの一気見放送があるというので第一週までを観る。巷で言われている通り、主人公が天真爛漫・どじっ子みたいな”朝ドラらしい”主人公ではなく、主人公を取り巻く人たちもみんなよくて、これは見続けられそうである。特に父親が岡部たかしというのがいい。あと、ご多分に漏れず松山ケンイチのあの性格がどタイプな予感がする。劇中、何度か「地獄」という言葉が出てきた。昔から森山直太朗の「生きてることがつらいなら」にある”くたばる喜び とっておけ”とか、SixTONESのジェシーが「今いるここを地獄だと思って生きている」という発言にずいぶん励まされてきた。ここが地獄なら、死ぬまで生き延びてやろうかなという気になってくる。主人公の寅子は、母親のいう幸せが幸せそうに思えず、たとえ自分の行く道が地獄に見えても、その道のほうが自分の望む方向だと嬉々として地獄への道を選んだ。私も、人からどうみえるかよりは自分がどう捉えるかで人生の道を決めたい。
朝ドラは、2年くらい前に銀行のロビーで流れていた『ちむどんどん』があまりにもな展開過ぎたのが気になって続きをちょっと見たのと、『舞いあがれ!』を途中まで見たくらいだ。妹が「朝ドラってどのくらいの年からハマりだすのかな」と言っていたが、私はいまその入口に来ている気がする。
夜、帰宅した妹が友達とaikoの歌詞は詩的だという話になったと言い、そこから私の思考が止まらなくなり妹を困らせることになった。星野源も同じで詩的だと思う。昔から星野源は未来から来た人なのではという説を持っているくらい、星野源の歌詞はすごいと思う。