新月を前に、いつもの頭痛が来た。ここ最近の新月・満月では大人しかったから、久しぶりだ。それだけ今回の新月は力が強そうだ。
本来今日は母親はパートに出ているはずだが、休みを取ったらしく一日家にいた。昨日の夜中に両親に対する感情が溢れてきたあとだったが、何食わぬ顔で会話できた。あまりにつらつらと書きすぎて、他の人もここまで書くのだろうかと気になり、手元にあった蟹の親子さんの日記をぱらぱらと捲る。蟹の親子さんも父親や家族とのあれこれを書いていて、ほっとする。
日記で私生活を詳らかにすることに最近楽しさの中に少し怖さが入り混じってきている。書きたいことはたくさんあるが、書きすぎるとこのご時世どこでどう伝わるか分からないという不安もある。かといって書かないでおくと、物足りない仕上がりになりそうだ。
肌寒い日だったので、夕飯は鍋だった。食べ終えた後、鍋の中に少しスープが残っていた。それを見た母親が「スープも飲んでくれ」と言ってきたが、お腹がいっぱいで入りそうにない。正直にそう伝えると、聞こえないふりをされ、「このスープが美味しいのよね」とじっとこちらを見つめてくる。「だからお腹いっぱいだって」と何度も言うが、返事はない。そのうち、母親が黙って器にスープを取り、飲み干した。居心地が悪くなり、早々に食器を片付けた。その後、「今日はいつもより早めにお風呂に入るから」と母親に言うと、明らかに機嫌が悪そうな返事が帰ってきた。人形である私が、母親の意のままに振る舞わなかったから、気に触ったのだろうか。
魚座の大きなテーマは「浄化」や「許し」であるらしい。数年前の同じ頃は、<人の役に立つことで存在意義を得ようとする邪な気持ち>を洗い流してほしいと願っていた。いまは、両親を許し、両親に対するどす黒い感情を浄化してほしいと思っている。この頭痛も、意識の書き換えが行われているのだろう。明日目覚めたら、部屋の壁の色が少しでも明るく見えていますように。