午前中は対面指導を受け、洗濯を回し、ソース焼きそばを作って昼ごはんに食べた。久しぶりの晴れた空が気持ちよくて、光と影のコントラストにしばらく見惚れた。荷造りを再開し、足りないものがあったので近くの100均に行き、ついでにコンビニに寄ってATMで入金をして書類の印刷も済ませる。帰宅した頃に母親からLINEがあり、パート先から苺を20パックもらったので一度家に帰った後に車で取りに戻ろうと思う、と書いてあった。これを素直に受け止めても良かったが、なんとなく気が向いて「迎えに行こうか」と送る。すぐにありがとうのスタンプが返ってくる。
途中の駅で母親を拾い、パート先に向かう。母親のパート先に行くのは初めてだった。敷地内が広く、戸惑う私に母親は堂々とした物言いで「ここは一時停止ね」「この奥に停めるところがあるから」と、口数が多くなった。通過する建物なども聞いていないのに説明を始める。母親の職場に来てみるのも悪くないなと思った。
帰り道、近頃よくテレビに出ているローカルスーパーを覗き見しに行った。何も買わないけどね、と言っていたのに、結果、茹でたけのこが信じられないくらい安かったり、立派な豚足が売られていたりして次々とかごに入れていき、あっという間にいっぱいになった。これがスーパーの魔力。
夜は早速買ったばかりのたけのこを使って煮物。父親が大はしゃぎしていた。食後に苺を1パックずつ食べた。苺が無限に食べれたらいいのにと思うこともあったが、いざそういう状況がくると思ったよりも食べられないことが分かった。苺の芳醇な香りだけが鼻に残った。
明日の飛行機がオンラインチェックインできないか見てみると、フライトが予約していたつもりの便よりも一本遅い便になっていることを知る。へこむ。当初の予定では15時ごろには大阪にいる予定だったのに、到着は夜になりそうだ。あんなに予約の時に何度も確認したのに、これだ。水星逆行中だからということにしておくけど、それにしてもショックが大きい。原神の公式グッズストアとか、ニッチフレグランスのお店とかに行く予定が丸つぶれだ。午前中に職業安定所に行くという大事な予定があるから、バタバタしないでいいように万が一のことを考えて一本遅くなったと考えよう。
毎日誰かといる生活が半年近くになろうとしていて、ふと一人暮らしのさみしさを思い出して、胸がきゅっとなった。早く一人暮らしに戻りたいはずなのに。あれだけ一人が好きだったのに、今は人と暮らしていることも悪くないなと思っている。