友人に誘われ、本屋さんとカフェと雑貨屋さんが展開されているお店に行くためにバスに乗る。出かける前、洗濯機を回そうとしている母親にここ最近で柔軟剤が投入されなくなっていると伝えるも、前からそうだの一点張りで、最後には「私に言われても分かりませーん」と言い放ち去っていった。ぞわぞわしたものを抱えながら家を出ようとすると、母親は玄関で庭仕事をしていた。「お出かけですか、どこまでですか」と聞かれたが、「普通に帰ります」と返す。「普通に、ふふっ、普通にね。いってらっしゃーい」と笑っていた。
桜はあっという間に葉桜に変わりつつあり、少しさみしくもあるが、公園で昼休憩中と思しきスーツ姿の人がレジャーシートを敷いて一人花見をしていた。最近まで茶色やベージュ色だけだった野球のグラウンドには緑が生い茂っていて、その上を一匹のカラスが黒さを落としながら進んでいる。途中で子どもが「子どもです!」とはきはき宣言して降りていった。
友人と合流し、本屋さんのスタッフと友人が知り合いということで、軽く挨拶をする。本屋さんのスタッフと友人が知り合いらしく、軽く挨拶を交わした。本屋さんは相変わらず一歩歩く事にほしい本が増える陳列。厳選して、『さみしさについて』と『ミトンとふびん』の二冊を購入。かわいいブックカバーをかけてもらい、また思い出の本が増えたことをうれしく思う。友人は『kaiのチャクラケアブック』を買っていた。本をぱらっと読むと、私は今のところ第7チャクラが開きすぎているかもしれない。ある程度本を見て、カフェでカレーを注文した。窓際の席に座り、時折吹く風が白いカーテンをふわりと膨らませるのを眺め、気持ちの良い日差しを浴びながら食べるカレーは格別だった。
その後、天神まで散歩がてら歩いて向かうことにし、道すがら近くの古道具屋さんとお気に入りの工芸品屋さんに友人を連れていく。古道具屋さんで白と金のヘビの置物セットとデッドストックの花柄のコップを購入。工芸品屋さんは何度か来たことがあるところで、お店の人が覚えてくれていた。店を出るとき、すぐ向かいの家に立派な桜の木があるんですよ、と教えてもらったのでその足で見に行く。個人の家に生えているとは思えないほど大きな桜で、通り過ぎる人たちも足を止めて見ていた。天神に着き、原神のグッズを買おうとアニメイトに行ったが、好きなキャラのグッズは一つもなかった。やはり人気なのか。あまり同担拒否になったことはないが、このキャラに関してはちょっとその傾向が強くなってきている。諦めて帰ろうとバス停に向かう途中で通りかかった雑貨屋さんに誕生日別の香水が売ってあり、思わずそのキャラの誕生日の香水を探す。グレープフルーツとフローラルムスクの組み合わせだった。ほろ苦さと爽やかさと華やかさと妖艶さが入り混じっていて、そのキャラすぎてちょっと欲しくなっている。友人と別れたあと、SNSで見かけたヒモトレを実践するために丸紐を買った。顔に紐を結ぶだけで、歯ぎしりや食いしばりの予防が期待されるらしい。
新刊のためにとダメ元でお願いしていたイラストカットが届き、あまりのかわいさに悶絶。早くこれをたくさんの人に見てほしいというエゴが顔を出す。
最近これといって悩みという悩みがない気がする。前は悩みがあるから日記を書いている感覚だったが、いまはただ日々起きたことを記録している感覚に近い。少しさみしい気もする。