朝、職業訓練で受講を希望している講座の説明会にオンラインで参加。30人近くおり、負荷を減らすためにもカメラはオフにしていたのだが結構オンにしている人が多く、中にはスーツを着ている人もいた。そうだ、これは選考がかかっているのだと急に社会適合者然とした振る舞いをしなくてはという気持ちが沸き上がってくる。カメラもオンにしたほうがいいだろうか、参加の名前が名字だけはだめだろうか、そもそもアイコンが派手なライオンのイラストというのが適していないのではないかと不安が駆け巡り、講師の方が3mくらい先で話しているように思えた。取り急ぎリップを塗る。最後、質疑応答の時間も設けられ、よし、ここで何か質問をして意欲を見せるぞ、と意気込むものの、カメラをオンにできないことを忘れていた。そういえば背景もバーチャルな部屋を設定していないからいまオンにすると部屋がもろ見えてしまう。そもそもマイクが相手に聞こえなかったらどうしようと、どうして事前に確認しておかなかったのかと、開始前の自分の呑気さに呆れる。途中、カメラもマイクもオフでチャットで質問するという手法を見せる人がいて、「その手があったか!」と思いつつも、なかなか挙手の手が止まらず入るタイミングをずっと測りかねていた。そうこうしているうちに時間も迫ってきて、よし、この人が質問終わったらいくぞ、と決めたところ、手違いだったようでそのまま会はお開きになってしまった。しかも、「アンケートにご協力をお願いします」とチャット欄にURLが貼られたのに、滞りなく退出しなくてはと赤いボタンを押すのに必死で、アンケートページに遷移する前に退出してしまった。再度参加をリクエストするものの、「リクエストしています」の文字が延々映し出されるだけだった。
質問しそびれたこともあったので、ダメ元でメールで問い合わせてみたところすぐに返信があり、無事アンケートのURLをゲット。アンケートを見てみると、「連絡先を記入いただいた方は、選考の際に説明会に参加した熱意を考慮させていただきます☆」と書いてあり、肝を冷やした。危ないところだった。ただでさえ説明会中に質問をしなかったのに、アンケートにも答えないのであれば冷やかしと一緒だ。しかしとんだ孔明の罠だとも思う。こういう経験は学生時代の就職活動で懲り懲りと思っていたけど、あらゆる試験についてまわるものなのだと身を以て実感した。
説明会終了直後、タイミングよくH&Mで注文していたものが届く。蓋がついた大きめの段ボールに持ち手用のバンドがついていた。階段を登る足取りも軽快になる。早速開けて試着してみたが、サイズが合わないものが数点あった。真っ白なスニーカーと真っ白なワンピース。社会のしきたりや通念が分からないところはあるけど、だからといってそれに染まりたいというわけではない。できないなりにも、どうにか受け入れてもらえるような人間になる方を選びたい。
Creepy Nutsが約1年ぶりにオールナイトニッポンに帰ってきたのでタイムフリーで視聴。「こんばんは!」と聞き慣れた挨拶が聞こえてきて、安心した。