昔から罰が当たりやすいというか、他の人がやっても見逃されるのに私がやると咎められたり怒られたりするということがよくある。だから、「因果応報」を胸に、日頃からなるべく胸を張って歩けるように生活に気をつけている。今日もそういう案件が立て続けに起こり、一時は生きた心地がしなかったが、終わってみるとなんとかなったのだった。すっかり忘れていたことで、このまま誤魔化すこともできたが、脳裏をよぎったということは思い出させてくれたということだと信じて行動することにしたが、そうしてよかった。誤魔化していたらきっとその後ずっと引きずることになっていたように思う。おかげでずっと先延ばしになっていた手続きも終わり、憑き物が取れたかのように軽やかな気分になった。
職業訓練の入校手続きも無事完了した。今後必要になる書類がたくさん手渡され、呆然とした。すべて確認作業があり、職員さんによる読み合わせもあったが、間違っていないかとても不安だ。朝一で家を出て、職業安定所とその他の用事を済ませたころには正午を過ぎていた。昼ご飯を食べて帰ってもよかったが、精神的な疲労が大きかったので、早めに帰宅することにした。
帰宅後、職業安定所で渡された書類を今度はスキャンして訓練校の指示通りにアップロードするという作業があった。訓練校からのメールを印刷したものを何度も何度も確認しながら、一つずつ進めた。人間として生きていくために必要な事務作業だと思うと気が遠くなるが、やるしかない。ようやく終わって時計を見ると14時過ぎだったので、袋麺を茹でて簡単に昼食を済ませた。
その後、今日もベランダ日なたぼっこ読書をした。あんなに先が遠いように感じていた『暇と退屈の倫理学』も、すっかり読み終わった。ずっと手を伸ばしても空を切るような、手応えのないままただ文字を追っていただけだったのが、結論の章を読み始めた頃にそれまで靄がかかっていたような視界が急に開けて、書いてあることがするする入ってくるようになった。そもそもなかなか内容が入ってこなかったのも、私が受け取るだけの知識がなかっただけで、哲学などをもっと知っていればもっと最初から楽しめたのかもしれない。そういうところから始めようと思った。
明日はいよいよ職業訓練の入校式だ。初日なのでオリエンテーションのみだが、早くもいろいろ間違えていないかものすごく不安だ。もし間違っていたとしても明日になれば分かるだろうし、いま考えても仕方がないので今日のところはもう早く寝ることにする。