去年末ごろから続いている知覚過敏の原因を思い出したため、再度歯医者へ。ここ数年、歯医者に恵まれずに何件も何件も探し回ってようやく巡り会えた歯医者さんだけに、担当の先生は懲りずに来た私に丁寧に聞き取りをしたうえで、原因になっている箇所を「しつこくてごめんなさいね、これはしみますか」と言って、何度も検査したり確認したりしてくれた。結果的にやはり以前埋めていた箇所が少し欠けていたようで、そこを埋め直してくれた。はずなのだが、これを書いているいま、まだ欠けているような気がする。なんならまだ少ししみる。しっかり埋めてくれているはずだが、なぜなのだ。「病は気から」というし、気のせいだと思いたい。
歯医者にいくために久しぶりに天神を運転したが、運転中はずっと気が気じゃなかった。渡辺通りを通過できたときには、肩の力が抜けるとともに思わず大きな息が漏れた。車を運転するたびに思うが、皆がなんの仕切りもないただの白線をはみ出さずにまっすぐ運転しているのは奇跡だ。いつ対向車線から車がこちらにはみ出してきてもおかしくはないはずだ。昔はまっていたアイドルグループのメンバーが「海は怖い。車で”かもしれない運転”があるみたいに、海のそこから得体のしれない巨大生物がシュッと出てきて食べられるかもしれないリスクがある」と言っていたのを思い出す。だから、何事もなく家に帰り着いたときには毎回ほっとする。車の運転自体は好きだが、内心いつもはらはらしている。
達成感と疲労感とともに無事に帰宅し、ココアをいれた。甘さを噛み締めながら、ここのところできていなかった職業訓練の勉強を進めた。日常が戻ってきた感じがありほっとする。途中作業用に中川家のラジオを聞くと、新生活に合わせて二人が新社会人のときの話をしていた。20歳そこらの人が電話番を任されることの不条理さとか、営業職の人のあるあるとかをずっと話していた。自分の新社会人時代を思い出し、少し愉快な気持ちになった。
夜はカレイの甘酢あんかけと小松菜の胡麻和えにした。父親が「大名ガーデンシティで出てくる味やな」と褒める。
明日の昼ごはんは、土曜日に道の駅で買ったたらの芽を使ってペペロンチーノにしよう。そわそわして寝付けなくなってきた。