これまで多くの対談コンテンツを制作した身として、とてもヒヤッとしました。意外とこれに気づいていない制作者を多く見てきたからです。
自慢ではないですが、私は10数年の映像ディレクター経験から「撮れ高の乏しい素材から何とかストーリーを捻りだし面白くする」技術には自信を持っています。ドキュメンタリー的な手法であり、またその場の材料を寄せ集めて作る「ブリコラージュ」とも呼ばれる、宮崎駿監督も得意とする手法です。
"あの人は抽象的な概念から映画のアイディアを考えることはしません。いつも身の回り半径3メートルにある具体的で即物的な観察から発想をふくらませ、それを自分の中で再構成する。"
コツは様々ありますが、無知の視聴者にレベルを合わせた質問や、フリオチを意識したツッコミを、撮影現場でも編集でも入れることを心がけている点が挙げられます。
無理やりデザインの文脈に繋げると、とにかくユーザーが「快」を感じるポイントは何か、それをひたすら追求し、デザインすることに尽きます。
(そしてこの駄文も、異なる3つの引用をプリコラージュしてまとめた、というオチです)